７杯目.嫉妬 ページ7
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今日は休日。なのでいつも通り蕎麦屋に行こうと思う。立ち食い蕎麦もいいし……悩むな。そうして寮を出て、門までの道を歩いて行く。
「轟さん？」
「八百万か」
「どこに行きますの？」
途中、散歩帰りの八百万と遭遇した。八百万は散歩と言うよりランニングに相応しい格好だった。いつものスポーツブラに、パーカー。そしてハーフパンツ。
「蕎麦屋に行こうと思う」
「いいですわね。私もお供してよろしいですか？」
「構わねぇが、着替えるのに時間かかるんじゃねぇのか？」
「服は作りますわ！」
そう言って個性で汗ふきシート、タオル、簡単な洋服とスカートを作り出し、人目を憚らず着替え始めた。とは言ってもズボンの上からスカートを履いていたので、何も脱ぐ必要は無かった。
今日はずっと目をつけていた蕎麦屋に向かおうと思う。それは薔薇総合病院の近くにあるらしく、こじんまりとしているところだそう。
薔薇総合病院の前を通りがかった時だった。俺たちは車線を挟んだ反対側の歩道にいたので、声までは聞こえなかったものの、Aと海に居た時の医師を見つけた。
「轟さん？どうしましたの？」
「いや。なんでもねぇ」
そういいつつも、俺はその場から動こうとはしなかった。A達は向かい合い、何か話しているようだ。
Aの顔はよく見えないが、後ろ姿とコーヒーのペットボトルを持っているら辺から想像が着く。医師が笑い、Aはペットボトルを振り上げる。それを男は軽々と受け止めると、Aに顔を近づけていた。
キス……？したのか……？俺はその場面を見た瞬間、思考が停止した。なんで……？なんでこんな、ショックなような感情になるんだ？そう思いつつも、俺たちは再び蕎麦屋へと歩き出した。
「轟さん、さっきから黙ってますけれど、どうなさったのですか？」
胸にトゲが刺さった
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そると(プロフ) - まぐろさん» ありがとうございます。コメントひとつでとても頑張れます。 (2020年5月4日 22時) (
レス) id: 641f44195a (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ - この作品とっっても好きです！文才すごいですね！尊敬します！！連載頑張ってください！！！ (2020年5月4日 10時) (レス) id: 6f9f768198 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作成日時：2020年4月29日 19時
