轟くん ページ21
「なぁ、お前。」
いつものように、特に目立った事もなく学校生活を過ごしていた時だ。
昼休みで、時間も余っていたが何をするでもないので次の移動教室まで早めに向かっていた。
「はい？」
通りすがりの男の子に声をかけられた。
何の用かと振り返ると、よく見えなかった男の子がハッキリと認識できる。
紅白の髪色に、吸い込まれそうに深い黒と蒼の瞳。
誰がどう見ても、美少年としか言いようがなかった。
「いや、これ、お前のか？」
彼はそう言って私に失くしたはずのハンカチを差し出した。
「あっ！これ探してたんですよ！見つけてくれたんですか？ありがとうございます………。」
やっぱり落としていたらしい。
いくらなんでもうっかりがすぎる。
「……別に。」
どうやら彼はあまり喋る方ではないらしく、少しまくし立てると顔をそらされてしまった。
悪い事をしたかな、と思いつつもどうしても聞きたかった事を尋ねる。
「あの、これどこに落ちてたんですか？」
そう、私は確かにカバンに入れた記憶があるので、ハンカチはどこかで落としたことになるし、その落とした場所を私は把握できていない。
聞かなくてもいいにはいいが、興味本位で聞いてみたかった。
「……階段の、ところに。」
「あ、そうですか。すいません、最近無くし物が多くて。本当にありがとうございました。」
ペコペコ頭を下げて、時計を見ると急がないと危ない時間になっていることに気がつく。
「それじゃあ、私は次の授業あるので失礼します。」
さよなら、と一応言ったが返事はなかった。けどそんな事にいちいち構ってもいられないのですぐに歩き出した。
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いてこま - ( ՞ਊ ՞(((🤛* 、.‘ 応援しております！ (4月29日 16時) (
レス) id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
奇花琉 - ｽｰｯヒロアカのヤンデレ尊すぎます‼︎この作品に出会えて幸せです！作者様のペースで無理をせずに頑張ってください！応援しております！ (4月28日 19時) (レス) @page8 id: d03b24d678 (このIDを非表示/違反報告)
いてこま - ほぉあああ…いつでも応援していますよ〜！どんぐり様無理はせずに頑張ってください！何時でも待っております！ (3月28日 17時) (レス) id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
れむぴー+｡.??°*(プロフ) - 最高かよ〜天才ですか？作者様は？？更新お待ちしてます！ (3月10日 20時) (レス) id: dc67ab63a0 (このIDを非表示/違反報告)
いてこま - すぅうう…('-' )好きです (2月16日 16時) (レス) id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どんぐり | 作成日時：2023年9月30日 17時
