# 3 ページ3
．
ある日、俺は上司の仕事のミスを擦り付けられた。
「申し訳ございませんでした…」
なんで俺が謝ってんだろって思いながらも謝り続ける。
そして上司に怒られ、仕事を山ほどもらった。
夜の11時、オフィスから見える月はとても綺麗だった。
溜息をつきながらさっき貰った仕事をしていた。
ひま「なんで京介が謝らなきゃならないのよ」
前には上司にイラついているひまがいる。
また俺の仕事を手伝ってくれていた。
本当にひまには助けられてばっかだ。
「なんでひまが怒ってんだよ(笑)」
ひま「逆になんで京介は怒らないの！」
まるで俺の代わりに怒っているかのようなひまはずっとぶつぶつ言っている。
「ありがとな、俺の代わりに怒ってくれて」
ひま「…うん」
まだ拗ねているひまが面白くてつい笑ってしまった。
すると、また拗ねるひまをなんだか俺は可愛らしく思えた。
ずっと元カノのことだけを見てきたから気づいていなかったけど、
ひまはとても可愛らしい子だった。
「なぁ、ひま」
ひま「ん〜？」
「今度の休み空いてる？」
ひま「うん」
「ちょっと俺の部屋片付けんの手伝って」
ひま「えぇ〜」
「誰だよこの前手伝ってあげるって言った人」
ひま「仕方ないな〜」
「決まりだからね」
はーいと返事をしてパソコンに目を逸らすひまを見て、またなんだか可愛らしいと思ってしまった。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 286人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：東雲 | 作成日時：2021年7月25日 17時
