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そして、気分転換で出かける日。
大夢には「デートじゃんっ！！」って茶化されたけどどこに行こうか全く考えていなかった。
ひま「おーはよっ、京介」
「ん、おはよ」
いつもは仕事着しか見てないからわからなかったけど、ひまの私服はとても可愛らしい服だった。
ひま「京介、顔真っ赤だけど？熱？」
「あ、いやっべつに。」
ひま「ふーん、あ、もしかして私の私服にドキドキしちゃってたり〜？」
「ば、ばかなこと言ってんじゃないよ」
ひま「はーい(笑)」
今日はなんだかたくさんひまに調子を狂わされそうだ。
「どこ行きたい？」
ひま「えぇ、決めてないの！？」
「え、うん」
ひま「誘っといたくせに！？」
「だってどこ行きたいかわからなかったから」
ひま「ん〜じゃあ水族館！」
「おっけい」
車を運転して30分ほどすると、見えてきた大きな水族館。
車の中でもとにかくわちゃわちゃしているひまは相変わらず可愛かった。
ひま「行こっ！早く行こっ！！！！」
水族館の入口に来ると目を光らせ、俺の腕を引っ張ってずかずかと入っていく。
ひま「うわぁ〜！！すっごいかわいい〜」
金魚を見ながらそういうひまの横顔はとても綺麗で可愛い。
どっちが可愛いかって聞かれたら断然にひまを選ぶ。
てか俺、何考えてんの…
いつの間にかひまへの気持ちはどんどん膨らんでいた。
「ひま、ほらカワウソ」
ひま「えっ！かわいいんだけどっ！？」
「ぷっ、なんか似てる…(笑)」
ひま「はぁ！？それはバカにしてんの！？」
「褒めてるの(笑)」
ひま「絶対うそ！笑ってんじゃんっ！！(笑)」
こんなに異性と笑いあったのは久しぶりだった。
前の彼女はひまとは正反対で水族館より海とか、ドライブとかを選ぶような人だった。
一緒にいて楽しいというより一緒にいて楽な人だった。
だから人生で初めてこんなに異性と笑っているかもしれない。
ひま「次は〜あっち！行こっ京介！」
その京介って呼ぶ声も顔も、全部が愛おしく思えた。
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作者名：東雲 | 作成日時：2021年7月25日 17時
