# 26 ページ26
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ひま「京介、ごめん。」
俺はそう言われた瞬間、ひまを離した。
ひまは俺に背中を向けて柾哉さんの所へ向かった。
その「ごめん」はなんの「ごめん」なの？
俺は、振られた？
ねぇ、ひま。
俺の頭の中はひまだらけで、ひまのことしか考えられなくて
ひまを好きでいることがもう体の1部になっていて、
こんなにも大好きなんだよ。
空には俺の気持ちとは正反対の綺麗な月があった。
「今日も月が綺麗だよ」
大夢「飲め！京介！振られた記念だ〜！！」
「やめろ、掘るな」
大夢「けどお前は頑張った！」
「…」
大夢「昔の京介じゃ有り得ないね。」
「そうだな、(笑)」
その日はまた大夢に付き合ってもらって、酒を飲んだ。
飲んで飲んで飲みまくって、
ひまの気持ちも酒に乗せて流そうと思った。
ひま「おはようございます」
雄大「あ、ひませんぱ〜い！おはようございます！」
ひま「おはよう、雄大くん。京介は？」
雄大「京介先輩は今日体調不良でお休みみたいですよ」
ひま「そうなんだ。」
雄大「大丈夫ですか？」
ひま「え、なにが」
雄大「顔色が悪いような気がして(笑)」
ひま「そうだね、ちょっと悩み事があってね」
雄大「いつでも聞きますよ！」
ひま「そうだな〜、例えばさ危険だけどなんか魅力的な男の子といつもそばにいてくれる優しい男の子がいます。」
雄大「…はい？」
ひま「どっちの方が幸せになれると思う？」
雄大「それは、いつもそばにいてくれる優しい男の子だと思いますよ？」
ひま「…だよね(笑)」
雄大「よくわからないですけど、女性のマスカラを落とす男じゃなくてリップをとる男と結婚しなさいって昔聞いたことありますよ！(笑)」
ひま「……なるほど、深いねそれ」
雄大「え？そうですか？」
ひま「ありがとね、雄大くん」
雄大「はい！」
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皆さんもマスカラを落とす男じゃなくてリップをとる男を見つけられるように頑張りましょうね！(笑)
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作者名：東雲 | 作成日時：2021年7月25日 17時
