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恭平「なんでそんな後ろにおるん」
「…恭平には彼女いるでしょ」
恭平「それとこれとは話が違うやろ」
「違くない。勘違いなんかされたくないもん」
恭平「……勝手にしてろ」
恭平は私に呆れたのかもう何も言うことはなかった。
久しぶりに一緒に帰れているのに、私は何をしてるの？
ただ、ワガママしか言ってないじゃん。
恭平「なんで避けるん？最近」
突然、恭平の口から出たその言葉は私を苦しめた。
決して避けようとしてるわけじゃないのに、体が勝手に恭平を避ける。
きっと辛い思いをしたくないから。
だから私は恭平を避けてる。
「ふつう、彼女がいる人にベタつく？」
恭平「でもなつきはちゃうやん」
「わかってない」
恭平「なにが？」
“ でもなつきはちゃうやん ”
何が違うの？それって、私は特別ってこと？
恭平は彼女っていう存在がいるのに？
私は何が違うの？
恭平「嫌やねん。そうやって避けられるのが」
「避けてない」
恭平「なつきが避けてなくても俺には避けてるようにしか見えへんの」
「だから避けてないから」
恭平「……なんでこうなるん」
昔はこんな喧嘩腰に言い合いなんてしてなかった。
どうでもいい話をし合って、ただ笑いあっていたかった。
正直、芽玖ちゃんを恨んでいる。
芽玖ちゃんが恭平と付き合わなければ、出会わなければ。
そう思っていた時期もあった。
だけど、それも全部自分が行動しなかったから。
だから私がとやかく言える筋合いはない。
「恭平は幼なじみはずっと仲のいい関係で続くと思ってる？」
恭平「思ってるよ」
「そんなのあるわけないじゃん」
恭平「なんで？」
「時間が経てばお互い好きな人が出来て、その人と付き合って、その人のことだけを考える。
幼なじみなんてただ昔から一緒にいるって関係だけでこの先も一緒にいられる、なんて当たり前ないんだよ？
恭平は、甘いよ。
恋愛と友情は両立なんて絶対に出来ないよ。」
きっと私が恭平に恋愛感情がなければ、前みたいに居られたんだろう。
だけど、そんなのもう遅いの。
「じゃあ、送ってくれてありがとう」
気がつけばもう家に着いていた。
もっと楽しい会話をしたかった。今日あった出来事、昨日あった出来事、ずっと話したいって思ってたことを話したかった。
こんな恋、しなきゃよかったのに。
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穂花 - 恋蛍様のお話にはいつも感動させられてしまいます。今回も定番のように泣いてしまいました。本当にありがとうございました！ (2022年8月31日 14時) (
レス) @page44 id: 18243f33fb (このIDを非表示/違反報告)
リリカ - 感動した!後半ずっと泣いてた😭😭ハッピーエンドでよかった🥹まだ私泣いてる🤣 (2022年3月4日 21時) (レス) @page45 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
C - 感動して泣いちゃいました。苦しすぎて胸が締め付けられました。とても素敵な作品を作ってくださりありがとうございます！この作品に出会えて良かったです！ (2021年8月28日 3時) (レス) id: 6246c87d03 (このIDを非表示/違反報告)
菜乃花 - 面白かったです！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！感動しましたぁ((泣 (2021年8月3日 0時) (レス) id: 420a3c7a63 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 - めっちゃ面白いです！ 続きが気になります！更新待ってます！ (2021年7月24日 19時) (レス) id: 420a3c7a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋蛍
| 作成日時：2021年3月31日 15時
