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．
「ねぇ、
結羽「しらない」
「いやまだ聞いてないのに即答しないでよ。(笑)」
結羽「でなに？」
「花咲病って奇病」
結羽「なにそれ？」
「んーなんか、体にお花が咲くんだってー」
結羽「想像したらきもいな。」
「たしかに」
結羽「まあそんなのどうせネタでしょ？」
「えぇーそれはわからないけど。本当にあったら怖くない？？」
結羽「かかったらどうなるの？」
「眠りが深くなって、その眠りが永遠のものになるんだってよ〜」
結羽「……うん、ネタだね」
「結羽はおとぎ話も信じないもんねぇ」
インスタを見てたら突然おすすめ欄に出てたもの。
【花咲病】
本当にあるのかは知らないけど、少し気になる。
結羽「なつき、次理科室だってさー」
「やった。理科室大好き〜」
結羽「実験なんて退屈じゃん」
「退屈じゃないよ！！」
新学期が始まって、私は高校2年生になった。
入学当時は「素敵な彼氏を作るのっ！！」とかほざいてたけどそんな青春は送れずにいた。
なぜなら、
「あれ、恭平？なにしてんの」
恭平「ん？なにが」
「また遅刻？」
恭平「母ちゃんが起こしてくれなかった」
私より20センチくらい身長が高く、髪は茶髪。
ぱっちり二重にぷっくら膨らんでいる涙袋があって、いつも遅刻してくるこの男のせいだった。
恭平「てかなんで最近起こしてくれへんの？」
「あたし？」
恭平「ほかに誰がおんねん」
「もうそろそろ自立させなきゃと思いましてねー」
恭平「はぁ？」
「てか次理科室だよ。はやくしないとまた怒られるよ」
結羽「なつきー？置いてくよ？」
「今行く！」
そう言って、何も言わずに恭平の横を通る。
恭平は私の幼馴染。
顔面完璧、運動神経抜群、超モテモテ。
恋愛漫画でいえば文句なしのヒロインのお相手だ。
そんな恭平は私の好きな人だ。言わば初恋の人だ。
私の初恋は恋愛漫画のように上手くいかない。
いつか、いつかは相手から告白してきて、恭平の彼女になれると思っていた。
だけど、
恋愛はそう簡単に行かない。
なぜなら彼には
もう彼女という存在がいるから……
．
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穂花 - 恋蛍様のお話にはいつも感動させられてしまいます。今回も定番のように泣いてしまいました。本当にありがとうございました！ (2022年8月31日 14時) (
レス) @page44 id: 18243f33fb (このIDを非表示/違反報告)
リリカ - 感動した!後半ずっと泣いてた😭😭ハッピーエンドでよかった🥹まだ私泣いてる🤣 (2022年3月4日 21時) (レス) @page45 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
C - 感動して泣いちゃいました。苦しすぎて胸が締め付けられました。とても素敵な作品を作ってくださりありがとうございます！この作品に出会えて良かったです！ (2021年8月28日 3時) (レス) id: 6246c87d03 (このIDを非表示/違反報告)
菜乃花 - 面白かったです！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！感動しましたぁ((泣 (2021年8月3日 0時) (レス) id: 420a3c7a63 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 - めっちゃ面白いです！ 続きが気になります！更新待ってます！ (2021年7月24日 19時) (レス) id: 420a3c7a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋蛍
| 作成日時：2021年3月31日 15時
