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セコム4 諸伏・降谷・阿笠 ページ7

諸伏side



「いらっしゃいませ!」


店の扉を開けると、すぐに明るい声が聞こえてきた
同時に重なる声
一つは女性のもので、もう一つは……



「2名様ですか?カウンターでよろしいでしょうか!」



ぜ、ゼロ…?!

思わず吹き出しそうになるのを堪える
何この笑顔!話し方!!違和感しかない!!
面白すぎて笑いを堪えていると、ゼロが小さく咳払いをした



「お客様…?どうかなさいましたか?」



優しげな声とは裏腹に、笑顔に圧を感じる
やばいこれ後で叱られるやつだ……
Aはいつも通りの無表情のままだ

…ほんと表情動かないよなぁ
それでも、小さい変化とかで表情わかったりするんだけど
後たまに笑ったりするのが可愛い!ゼロの笑顔も可愛い!!
やっぱ好きな人の笑った顔っていいよなぁ、なんて言ってる場合じゃないけど



「あははっ!!なんでもないです!カウンターでお願いしま〜す!」

「わかりました、お好きな席にどうぞ」



違和感しかない!!めっちゃ笑いそう!
バーボンとも違うこと感じ……めっちゃ楽しいな!
よく笑うの我慢できるなA…

カウンター、一番隅の席に俺が座り、その隣にAが座った



「どれ食べる?」

「オレンジジュース」

「おま…朝も食べてないしもう昼なんだからご飯食べろよ〜」



少食にも程がある!
食生活くらいちゃんとしろ!ほらみろ!ゼロがお前またそんなもん頼んで…って顔してるぞ!

やばい今日テンション高いな〜俺
久々の外出、しかも三人揃ってるっていうのが嬉しすぎてダメだ、にやける



「……見過ぎ」

「悪い悪い!へへっ、たのしくてさ〜!」



Aは少し居心地悪そうにしたが、すぐにメニューに向き直った
俺はどうしよっかな…
チラッとAの持つそれを覗き込むと、ゼロがニコニコしながら俺を見た



「ハムサンドがおすすめですよ!」

「へ〜!そうなんですか?じゃあ俺それで!Aも同じの?」

「パンの気分じゃない」



ハムサンド勧めてる店員を目の前によく言えるな…
ゼロじゃなかったら無愛想なやつだって嫌われるよ…

いやゼロが相手だから言ったのか?



「ラーメン食いたい」

「う〜ん喫茶店でいうセリフじゃないかな!」



Aは真剣な顔で悩み出す
どうやら本当にラーメンが食べたいらしい
それ以外のものは何が食べたいか思い付かないのだろう


でもせっかくゼロのいる店きたのに…
チラッとゼロに視線を向ける



「…昼にはシフト終わるので、食べに行きます?」

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くるみ(プロフ) - 面白いです! (10月7日 13時) (レス) @page9 id: dd662f3c96 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 続き待ってます!すごく面白かったです! (2021年5月5日 11時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏川 | 作成日時:2021年1月7日 4時

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