雪男だけど寒さに強いわけじゃない�� ページ1
「あれ？」
目の前に広がる雪景色を綺麗だと思う余裕もなく、俺は一人、呆然と呟いた。
今日は、とあるテレビ番組の収録のため、メンバー全員で雪山にきていた。
番組の内容は、確か「噂の雪男を探せ！」だとかいうものだったと思う。
青森県の北の方にある、そこそこ有名な山。
そこに存在すると言われている雪男を見つけろという企画らしい。
だが、その目的の雪山は、大きくはないが、複雑な形状で、毎年、遭難者が絶えない。
幸いにも、死者はでていないが…。
「いやぁ、皆さんのグループ名、訳すと『雪男』でしょ？くっだらない理由だけど、プロデューサーが皆さんにお願いしたいって」
雪山に向かうロケバスの中で、呆れた様子で言ってきたのは、番組のスタッフさん。
「アイドルにやらせることじゃないと思うんだけどね……しかもラウールくんは未成年っしょ？ごめんね、こんな危険な仕事」
そう俺に謝ってくるスタッフさんに、いえいえ、とんでもないです、と首を降る。
なんにせよ、仕事が貰えるのは嬉しいことだ。
バスからみえる雪景色も綺麗で、この兄たちと一緒なら、まあ大丈夫だろうと、高をくくっていた。
三人一組、3チームに別れて行動していた…はずだった。
俺は、しょっぴーと照くんと同じチームで、雪にはしゃぎながら小型カメラを持ってどんどん進んでいく二人を追いかけていたのに、今は一人。
原因は、自分のせい。
初めて見る雪景色に見惚れてしまって、一度だけ、足を止めてしまっていたのだ。
それはほんの数秒の間だけだったけれど、その時、俺たちの周りには、葉っぱに雪を被った木々が、ズラリと生えていた。
再び、前へ視線を戻したときには、二人の姿は見えず、ただ、白がかかった雑木林だけが広がっていた。
「やっちまったなあ……」
ビュウと吹いてきた寒風に身震いする。
防寒着を着てても、寒いものは寒い。
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深紅のティアラ - これって更新停止していないですよね？ (2020年11月16日 7時) (
レス) id: ee0c8b07ee (このIDを非表示/違反報告)
めい - 学校でのストレスで腹痛になり、休みがちになってしまうのをメンバーが話を聞いてあげて支えるお話が読みたいです。書ければお願いします！ (2020年9月21日 10時) (レス) id: 71f705f52b (このIDを非表示/違反報告)
るー - リク書いて下さりありがとうございました!!ぜひまたリクエストさせてください♪これからも応援してます(^^) (2020年9月21日 9時) (レス) id: 8b87f31f6f (このIDを非表示/違反報告)
あいすろっく(プロフ) - 秋帆さん» リクエストありがとうございます！ (2020年9月21日 9時) (レス) id: 9ae477febb (このIDを非表示/違反報告)
秋帆(プロフ) - 成長痛で苦しむラウールくんの話が見たいです。SnowManに加入してから身長かなり伸びてるのでリアルにありそうだなぁと思って (2020年9月21日 1時) (レス) id: 6a4826467b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいすろっく | 作成日時：2020年9月20日 2時
