■ ページ9
「わしは可愛くないわいｯ！」
『ごめんよ、つい』
「知らんもんｯ！Aなんか」
やってしまった…、なんて深刻そうに言ってみたけれどただ温泉の端に移動しただけでその行動も可愛い。
私はそんな彼を見た後、空を見上げて風を感じながら久々の温泉を楽しみつつ彼がどうしたら機嫌を直してくれるかと考えた。
カッコイイって褒めたらいいかな？
なんて凄く適当な答えが出たけど所詮、私は女だから男の子の気持ちは分からない。
実行に移すために私は立ち上がって彼の元へ足を動かすと温泉の水が波打つ。
カクは顔を私に向けず、反対の石を見つめていたが私が彼のそばに座るとビクッと肩を揺らしてた。
『カク』
「…」
『カクくーん、こっち向いて欲しいなぁー』
つんつんと彼の可愛いほっぺをつつくも無視。
だめか、仕方ない。
彼のお腹に手を通して軽くこちらに寄せるとヒュｯとなにかを吸ったような声がした。
もー、かわいいじゃないか
なんて思いつつ彼を私の股の間に座らせて後ろから抱きしめる形で密着させた。
『カクの髪の毛って結構色が濃いんだね』
後ろに結んであるぽふぽふしてる髪の毛を見つつ、声をかけるも反応無し。
『私、こういう色好きだから羨ましいよ』
「…」
『カク、私はかわいいって言ったけどカッコイイとも思ってるよ』
「…うそじゃ」
『嘘じゃないよー、カクは十分カッコイイよ』
「…」
『それにプラスしてかわいい』
「…なんじゃそれ」
『だからカコカワイイ』
「かこかわ？」
『そう、カッコイイとかわいい組みを合わせてカコカワイイ』
「そんなの嫌じゃ、…でも」
『ん？』
「Aに可愛いって言われるのは……いやじゃない、わい」
ぶくぶくと消え入りそうな声に私はつい大きい声でかわいいｯ!!っと言ったらやっぱりいやじゃｯ!!って言われた。
なんでよ。
おんせん
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つやか(プロフ) - カクが好きなのでこの作品を読んでいてめっちゃカクへの愛を感じました。面白いです！私も、こういう作品を書いてみたと思いました。 (2022年11月3日 23時) (
レス) id: a4f4961920 (このIDを非表示/違反報告)
4236287 - カクくん！愛がめっちゃ伝わってきました！面白いです！ (2022年6月4日 19時) (レス) @page18 id: 8bec1626d0 (このIDを非表示/違反報告)
Marubox(プロフ) - ハルさん» お、おぉ！カクさん"大好き"がハッキリと伝わってきました！面白いと言って貰えて凄く嬉しいですっ！ちまちま頑張ります！ (2020年7月28日 19時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - めちゃめちゃカク大好きだからこの作品嬉しいです！！そして何より面白い!!更新頑張ってください (2020年7月28日 18時) (レス) id: b2be01bbd7 (このIDを非表示/違反報告)
□ - 哀羅さん» わぁ！コメントありがとうございます！カクさんへの熱が一言めで凄く伝わりました！子カクさんとちまちま頑張ります！ (2020年7月27日 10時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作者ホームページ：https://twitter.com/maru_kibun
作成日時：2020年7月27日 10時
