■ ページ13
よくアニメで見るような感じで両手をワキワキと動かし、『ご覚悟を！』とこちょこちょを仕掛ける。するとモコモコと動く布団の中から笑い声がきこえはじめた。
｢わはははｯ!!!やめｯ！｣
『なんだなんだ！布団が動いてるぞっ!!!』
これは研究せねば！とふざけながら、こちょこちょをし続けているとバサッと布団が蹴飛ばされ、顔を真っ赤にしたカクが現れた。
『まったく、かわいい顔して憎いヤツめ』
彼のモチモチほっぺをぷにぷにと摘むとますます赤くなったカクに腕を掴まれ、ほっぺから離された。
｢むぅうう！Aｯ!!!｣
『ごめんて』
｢思っとらんじゃろｯ!!!｣
『何故バレた。カク、もしかして天才？』
｢天才じゃなくとも分かるわいｯ!!!｣
『まぁまぁお互い様ってことで穏便にいきましょうや』
ぷんぷんと煙が出そうなくらい顔を真っ赤にしたカクの頭を撫でる。
『今日はそれで我慢して。明日チャリで服を買いに行こ』
｢……ふん！｣
横顔を見るもこちらに背を向けて表情が分からなくなった。
あらら、本当に拗ねた感じか
こういう時はそっとしておくのが一番だろうと私は立ち上がって電気の紐を数回引っ張り、カチカチと淡い光に変えた。
ついでにさっきカクに蹴飛ばされた布団も彼の肩まで運んで彼にかけ直した後、私はもうひとつの布団を捲り足を入れる。
『よっこらせ、と』
チラッとカクを見つつ、『おやすみ』と伝え彼に背を向ける形で布団に潜り込んだ。
すると後ろの方から布の摺れる音がした、背を向けていたカクがこちらを向いたのだろう。
｢…… Aは｣
『…んー？』
｢Aは…、どうして見ず知らずのわしを、助けてくれるんじゃ？｣
『……警察に届けた方が嬉しかった？』
｢それは嫌じゃ｣
嫌なんかい、なら何故聞く。
『あのねー、そもそも幼い子供をその辺に放り出す人間は絶対とは言えないけど普通いないでしょ』
｢でも『そんなに気にしなさんな、辛いのはカクなんだから』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つやか(プロフ) - カクが好きなのでこの作品を読んでいてめっちゃカクへの愛を感じました。面白いです！私も、こういう作品を書いてみたと思いました。 (2022年11月3日 23時) (
レス) id: a4f4961920 (このIDを非表示/違反報告)
4236287 - カクくん！愛がめっちゃ伝わってきました！面白いです！ (2022年6月4日 19時) (レス) @page18 id: 8bec1626d0 (このIDを非表示/違反報告)
Marubox(プロフ) - ハルさん» お、おぉ！カクさん"大好き"がハッキリと伝わってきました！面白いと言って貰えて凄く嬉しいですっ！ちまちま頑張ります！ (2020年7月28日 19時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - めちゃめちゃカク大好きだからこの作品嬉しいです！！そして何より面白い!!更新頑張ってください (2020年7月28日 18時) (レス) id: b2be01bbd7 (このIDを非表示/違反報告)
□ - 哀羅さん» わぁ！コメントありがとうございます！カクさんへの熱が一言めで凄く伝わりました！子カクさんとちまちま頑張ります！ (2020年7月27日 10時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Marubox | 作者ホームページ：https://twitter.com/maru_kibun
作成日時：2020年7月27日 10時
