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目黒side
葉月さんの家に到着し、車から降りるとAさんに肩を押されて、俺がインターンホンを鳴らすことに。
扉が少し開いて顔を出したのは、
中学生ぐらいの男の子だった。
「…誰ですか」
目「あ、えっと
お母さん、家にいる?」
「今、2階にいる」
目「呼んできてくれる?」
「兄ちゃん達、誰」
返事に困っていると、
少しだけ開かれた扉をこじ開けて
『探偵。お母さんには許可もらってる』
そう言って、Aさんは
無理やり家の中に入る。
「ちょっ…!何すんだよ!!」
阿「ごめんね」
阿部ちゃんは男の子に向かって、
眉を下げながら家の中に入っていった。
目「大丈夫か?」
少しよろけた男の子に手を差し伸べる。
「別にいい…」
男の子は俺の手を弾いて、
2階に逃げるように去っていった。
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「わざわざお越しくださりありがとうございます」
『いえいえ、
あ、この飴ちゃん貰っていいですか!』
Aさんが、指さしたのは机の上にあるカゴの中のいちごミルクの飴だった。
阿「こら」
「あ、どうぞ…」
『ありがとうございまーす』
自由人すぎやしないか、この人。
「おい、探偵など呼ぶなと言っただろ」
突然、俺らの後ろから低い声が聞こえ、振り返るとこの家の父親らしき人だった。
「でも、そうでもしないとあの子は見つからないでしょ!?」
「警察でもないコイツらに何が出来るって言うんだ」
『警察ならいますよ、ここに』
そう言って、Aさんは横の俺を指さす。
目「…え?」
『ほら』
どこから手に入れたのか、
俺が警察時代に使っていた警察手帳を父親に見せる。
「…警察だったのか。
変な真似はするなよ」
『はーい』
そう言って父親はどこかに姿を消した。
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夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております!新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ!!と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏妃 | 作成日時:2023年10月3日 18時