「亡人の痕跡」 ページ6
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目「あの、何で阿部さんが…」
後日、目黒がAと共に車に乗り込むと、
運転席には阿部が乗っていた。
阿「阿部さんって肩苦しいなー、
阿部ちゃんって気軽に呼んでよ」
目「阿部ちゃん…」
阿「これからよろしくね、めめ。
この子の世話は難しいと思うけど」
『余計なお世話』
阿「ふふっ、じゃあ出発進行ー」
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目「あの、改めてどうして阿部ちゃんが?
昨日までは佐久間君が来るはずでしたよね」
『佐久間は別の捜査に行ってもらってる』
目「1人でですか?」
阿「佐久間ね、今猫ちゃん探ししてんの」
目「ね、猫ちゃん…?」
『私達の探偵事務所は普通の探偵事務所と同じだからね。
飼い猫が居なくなりましたー
だから、探してくださいーなんて日常茶飯事だよ』
阿「佐久間、実家で猫ちゃん飼ってるからこういうペット探しは自分から志願して捜査してるんだよね」
『こうなったら、見つけるまで意地でも帰って来ないからちょっと困る』
阿「まぁ、それも佐久間のいい所ってことで片付けておこう」
『うん、そうだね。
昔から変わんないよ、佐久間は』
目「佐久間さんとは昔からの仲なんですね」
『まぁね、昔からの仲だよ。
んで、話を戻すけどさ、
目黒はそこまで私達の能力を把握してないんだっけ』
目「大体ですけどAさんと、ふっかさんなら分かります。」
『阿部ちゃん、説明してあげて』
阿「んー、俺はねざっくり言うと死んだ者の痕跡が見えるの」
目「痕跡?」
『生きた人間が、痕跡を残すように死んだ人間も同じく痕跡を残す。私には一切見えないけどね』
阿「それが俺には見えるってこと」
目「痕跡って例えば何が見えるんですか」
阿「結構何でも視えるんだけどねー、
例えば、警察が捜査するにあたって厄介な事って何?」
目「厄介な事…
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証拠が全く見つからないこと?」
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夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております!新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ!!と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏妃 | 作成日時:2023年10月3日 18時