｢恵まれた物｣ ページ44
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深「え、？」
ふっかさんの顔に影が差す。
目「まぁ、何とかなりますよ」
深「それ、慰めにもなってねぇから」
目「この状況、打破できるんすか」
深「まー、うちんとこの暴れん坊達がどうにかしてくれるでしょ」
目「暴れん坊…」
深「あるあるだから」
安心しろと言って、俺の背中を叩くようにふっかさんが言う。
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深「…乱れてんな」
目「…？」
深「色…
この世界の色が乱れてきてる」
目「色ですか」
深「色んな感情が渦巻いてる。
怒り、悲しみ、寂しさ。
多分、A達が何かしてるんだろうな」
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Aside
渡「マジで無理だって…！！！！」
『翔太にしか頼めない事なんだって！』
私達は、こんな会話をさっきからずっと繰り返している。
渡「なんで俺が怪異と鬼ごっこなんかしなきゃいけねぇんだよ！」
『どうせ、怪異はあんたに触れられないでしょーが！』
渡「だとしても無理だろ！」
『今は子どもの姿してるんだから大丈夫』
渡「"今"はな」
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『分かった、じゃあ私が囮になる』
渡「…ちょっと待てって」
子供達の方へ足を進めようとすると、後ろから強く手首を掴まれる。
渡「お前が囮になんのは違ぇよ」
『翔太が嫌だと言うなら無理にさせるつもりは無いよ』
渡「あぁもう！！
お前が危険な目に遭うのはもっと無理！」
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.
『…え』
渡「Aは確かにこの探偵事務所の捜査のリーダーだし、この事務所作ったのもお前だよ。
だから責任重大なのも分かってる。
でも、それ以前にお前は
俺にとって、
俺達にとって大事な仲間だから」
耳を真っ赤にして真剣な目で私を見つめる翔太に愕然とする。
彼は正直言って何も出来ない。
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終わり
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夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (
レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております！新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ！！と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏妃 | 作成日時：2023年10月3日 18時
