｢合流｣ ページ39
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岩「…いって」
照の目が微かに開く。
佐「照！！」
岩「…佐久間？それに蒼汰君も」
佐「無事か？！
痛えとことか無い！？！？」
岩「ねぇ触りすぎ。何ともないから」
佐「そっか、ならいいや」
岩「あれ、ふっか達は…」
佐「やっぱり他の人も居るんだ」
岩「俺達がいた世界と佐久間達がいた世界を無理やり開いたら、みんな意識を失って…
誰がどこにいんのか分かんねぇ」
蒼「ねぇ…あれ何……」
俺達が話してる時に、蒼汰が田んぼの向こうを指さす。
岩「おい！見るな！！」
照が蒼汰の肩を掴んで引っ張る。
蒼「ちょっといきなり引っ張らないでよ…！」
危ないじゃんか…と皺のついた服を叩く。
岩「蒼汰君、いや蒼汰。
あれは知っちゃいけないものだ。俺達には何の影響も無いけど、蒼汰のような怪異と直面したことの無い子達はそれが何なのか理解してしまうと、死に至る」
蒼「くねくねみたいな…？」
佐「よく知ってね。そんな感じのものだよ」
田んぼの向こうを見ると、白い影がゆらゆらと揺れているのが分かる。
俺達を嘲笑うかのように見つめているやつを睨みつけた。
蒼「俺達が連れ去られたのはあいつのせい？」
岩「いや、違う。
祠の力とはまた別の怪異だ」
佐「くねくねはその怪異に利用されてるだけの妖怪みたいなもん。大体、そういうラスボス的な怪異には名前が無いんだよねー」
岩「怪異は、人の感情で姿を創り出す。妖怪とかそういう奴らは何年経っても姿を変えない。だけど、怪異はその時その時で姿を変える。
人の思いがどんどん重なっていくこともあるし、自ら進化する奴もいる。怪異は人の負の感情で作り出された頭のいい生き物なんだよ」
蒼「生き物…」
佐「ま、死んでるから死き物？だったり？」
岩「死き物って…」
佐「いや、合ってんだろ！生きてるものでは無いんだしさ」
岩「まぁ、言われてみればそうかもしんないけど」
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夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (
レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております！新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ！！と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏妃 | 作成日時：2023年10月3日 18時
