｢生か死か｣ ページ32
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『全員で行って、
全員が無事に帰ってくることが出来るか分からない。だから、何人かには残っていて欲しい。
だから、舘さんと阿部ちゃん、康二に目黒達には残っていてほしい。何かあった時のために』
目「俺にも行かせてください」
『目黒、これは普通の事件とは違うの。生きるか死ぬか。自分の身を守れなければ死ぬ』
目「俺のことは気にしないでください。
別に自分が死のうが子供達が助かるなら、それで十分です」
『どんだけ真面目なんだよ。
…分かった。でも、死なれたら困るから私達の側を離れないで』
目「はい」
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阿「みんな、またね」
渡「俺、行くなんて一言も言ってねぇんだけど！！」
宮「翔太、大丈夫。
翔太なら生きて帰って来れるから」
渡「涼太にまで言われてらどうにも出来ねぇじゃん」
『翔太、行きたくならそれでもいい。
できる限りみんなには痛い目に遭ってほしくない』
渡「バカやろ」
翔太に頭を叩かれる。
渡「大事な仲間が、頑張ろうとしてるんだから俺が頑張んないでどうすんだよ」
お前、カッコつけんな。
そう言って、耳を真っ赤にさせる翔太は昔から何も変わってない。
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翔太がこの事務所に入った時、最初はバイトして雇っていた。翔太の能力は怪異に触れることができる。
ただそれだけじゃなくて怪異には翔太の体を触ることは出来ない。
照や佐久間のように怪異を祓えるわけでは無いけど、怪異はあの2人に攻撃することできる。
翔太には、それが出来なかった。
初めて翔太の能力を見た時、惹かれた。そうそういないから、人間の体を怪異が触れることが出来ないなんて。
私達の事務所に彼が必要だと思った。
彼を正社員として雇いたいと言った。
だけど無理に入らなくていい、私のわがままだから。彼はその時、大手企業から内定を貰っていた。
バイトだったからこの事務所も辞めるつもりだったのだろう。
そしたら、彼は珍しく真面目な顔をしてこう言った。
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夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (
レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております！新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ！！と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏妃 | 作成日時：2023年10月3日 18時
