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Aが机に置かれた写真を手に取る。
「この子が噂の行方不明の子ねー」
ふと、写真が手元から無くなる。
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『勝手に取らないでよ、ふっか』
深「はいよ
あ、これどーぞ」
「ありがとうございます…」
深澤が机にお茶を置き、Aに写真を返してその横に座る。
深「そうそう最近、ニュースで見たべ」
『ニュース?』
深「そっか、Aちゃんはニュースとか見ない主義ですもんねー」
『さっさと話して』
深「まぁまぁ、そんな急かすなって…
2ヶ月前に、ふと姿を消した男の子。
しかも、行方不明にしては何とも珍しいケース。
失踪場所は、まさかの家」
『自分から家を飛び出した?』
深「その説はない。
健一君の部屋があるのは、2階。
7歳の健一君が、飛び降りれる高さじゃない。
窓も全て閉まってた。
玄関から出たとしても、鍵は無くなってないのに、鍵が掛かったまんまなのはおかしいよねー」
『神隠し的な?!』
深「Aー、興奮しないの。
その説もネットで噂されてた」
「か、神隠し?
そんな、非現実的な事が起こるわけ…」
『葉月さん。
この世では説明出来ないことだって普通に起こるんです。みんなが気付いていないだけで、すぐ側に"彼奴ら"は潜んでる』
「彼奴ら…?」
『その話はまた今度しましょう』
「じゃあ、息子は……」
『まだ、分かりません。
警察はもう、お手上げ状態なんでしょう。
そこで私達が健一君の行方を必ず探し出します』
「息子は見つかるのでしょうか…」
深「安心してくださいな!
なんてったってうちのAちゃんは世界で1番、腕のいい探偵なんですから!!
期待してやってください!!」
深澤が、Aの肩に腕を回して自慢する。
『余計なことは言わなくていい。
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___そのご依頼、
喜んでお受けします。』
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夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております!新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ!!と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏妃 | 作成日時:2023年10月3日 18時