. ページ18
.
佐久間と一緒にお菓子を食べていた康二が、椅子から立ち上がって地図の周りに行方不明になった子供達の写真を貼り付ける。
向「もう1つ分かったことがあるねんけど、どの子供も夕方から夜にかけて居なくなっとるんよ。学校の帰り道やったり、寝てる間に」
.
.
＿＿＿何だろう。
まるで喉に刺さった小骨のように心に何かが引っかかっている気がする。
この違和感は何…
目「これ…」
目黒が1つの写真に触れる。
その目には、悔しさと共に怒りが灯っているような気がした。
向「その子な、学校の帰り道におらんくなったみたいなんよ。同じ学校の子達が一緒に帰ってたらしいねんけど、いつの間にかおらんくなっとったんやと。
いきなり消えるなんて不思議やな」
.
目「…絶対に助けてやるからな」
目黒が何故、この事件に力を入れているのか。今の言葉で全てを悟ることが出来た。
子供達の為に、
目黒の思いの為に私達はこの事件を解決しなければならない。
岩「阿部達は？連絡もらって子供達が生きてるって話は聞いたけど、詳しい話聞いてねぇし」
『目撃者が居た』
岩「犯人は？」
『まだ特定は出来ない。
でも、怪異の仕業だって事は確かだったよ。もしかしたらその目撃者が狙われる可能性もある』
目「じゃあ、守らないと…！」
向「その必要は無いと思うで。
ニュースとかでもやっとったけど、今まで7歳の子しか被害に遭ってへん。しかも、その子の誕生日の日に居なくなっとる。
犯人はこれを徹底してるんや。
いきなり異例なことはせえへんやろ」
『いや、可能性はあるよ』
怪異は、子供達を連れ去るだけ。
もし、その計画に想定外の事が起こったなら…
.
.
『…蒼汰君は、殺される。』
最初からそのアクシデントは無かった事にされる。
目「っ……そんな…」
すると、突然事務所の扉が開いてドアベルが鳴る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 677人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (
レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております！新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ！！と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏妃 | 作成日時：2023年10月3日 18時
