「捜査結果」 ページ16
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Aside
『これはどういう状況…?』
私達が、葉月家から事務所へと帰宅すると、
事務所内には数匹の猫が事務所の中を走り回っていた。
佐「お、おかえりー」
渡「ちょっ!!A!
こいつどうにかしろ!!!!」
何故か猫に追いかけられていた翔太が、私の後ろに回って私の肩を掴む。
『成人男性が女子を盾にするとか無いよ。
ねー猫ちゃん』
翔太を追いかけてきた猫を両手で抱き上げ、そのつぶらな瞳と目を合わせる。
渡「いいだろ別に!」
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目「これ、どういう状況っすか」
遅れてやってきた目黒と阿部ちゃんが、開いたまんまの扉から部屋の中を覗き込む。
渡「佐久間がペット探しで見つけた猫連れてきたと思ったら、捨て猫やら野良猫やら大量に持ってきやがったの!!!
お願いだから走り回るなよ!
おい佐久間、お前も走んな!!」
佐「にゃは、無理ー」
渡「お前こっち来い!」
阿「あらら、またか…」
佐「そんなの仕方ない!!
こんな可愛い猫ちゃんが捨てられてたら拾うに決まってんでしょー!!」
『はぁ…
佐久間、その子達どうするつもり』
佐「飼い猫は、飼い主に渡しに行くし!
捨て猫達は、保護施設に預けるかなー」
『まぁ、それならいいけど…
あれ、てかふっか達は?まだ帰ってないの?』
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「康二と合流して、調査してるみたいだよ」
事務所の扉とは逆の、
私達の家へと続く扉から舘さんが両手にミルクの入ったお皿を持って出てきた。
そのお皿を、床に置くと先程まで走り回っていた猫達は一目散にそこに集まってミルクを飲み始める。
佐「お!涼太、ありがとー!!」
舘さんが佐久間に向かって微かに微笑む。
宮「康二も、単独で調査してたみたい」
じゃあ、まだ帰ってこないのか。
宮「いや、そうでも無いみたいよ」
そう言って、舘さんはまた私の心を読んで扉を指さす。
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夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております!新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ!!と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏妃 | 作成日時:2023年10月3日 18時