｢怪異の存在｣ ページ13
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＿＿＿顔は何も見えなかった。不審者かと思って、でも怖くて声も出なかったんだ。
＿＿＿動けなかった。
心臓が締め付けられるみたいな。そんな感じだった。目の前で藻掻いてる健一を見て、何も出来なくて…
＿＿＿どうしようって思ってたら、一瞬にして健一の姿は居なくなったんだよ。黒い男と共に。
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『黒い男ねぇ…』
蒼「俺が健一なんて居なくなれば良いなんて、思ったから…」
目「なんでそんなこと…」
蒼「親はいつも、健一の事しか考えてないんだよ。俺の事は二の次。
そりゃあ、こんな家嫌にもなるし、
何にも知らない健一が俺に笑顔で遊ぼうなんて言ってきた時は、頭が狂うかと思った。
違うのに…健一は何も悪くないのに、お前のせいなんだよって思っちゃって。
心に留めておけばよかったものを"お前なんて居なければ良かった！"なんてつい口走った。
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まさか、本当に居なくなるなんて思ってなかったんだ…！！」
『責め立てようとか思ったけど、これは少し話が違う』
泣きじゃくる蒼汰君をAさんが優しく撫でる。
『蒼汰君は助けようとしてたんでしょ？でも、動けなかった。
君は良くやった』
阿「きっと動けなかったのは、怪異のせいだね」
蒼「怪異……？」
『そう、怪異。
全部、怪異が悪いんだよ』
蒼「幽霊みたいなものなんて、本当に存在するの？」
『信じる者にしか見えない。
蒼汰君は、幽霊とかそんな類の物を信じてる？』
蒼「ちょっとは存在してんのかな…って思ったことはあるよ」
『だからあの黒い男の姿を見ることが出来たんだよ』
阿「後は俺達に任せて」
『健一君は必ず、私達が見つけ出す』
よし、情報は集められたし帰ろ。
そう言って、Aさんは階段を降りていく。
「何か分かりましたか…？」
リビングのソファに座っていた母親が、俺達が下りてくるのを確認すると、恐る恐る聞いてきた。
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夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (
レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております！新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ！！と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏妃 | 作成日時：2023年10月3日 18時
