｢別世界｣ ページ11
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＿＿＿生霊。
生霊とは生きている人間の霊魂が体外に出て自由に動き回ること。
という事は、健一君は生きてる…？
阿｢Aが聞こえたって言う健一君以外の子も、全て生霊の可能性がある。｣
『根拠は』
阿｢死んだにしては、痕跡が少なすぎる。
そして何よりも痕跡が死んだ者より確実に薄い。
これは、死んでるとは言えないと思うよ｣
目｢見えてるって、
健一君がここにいるんですか｣
『うん、そこに立ってる』
Aさんが扉の近くの部屋の角を指さす。
『ねぇ、健一君。
君の体はまだこの世界にいる？』
Aさんが少し屈んで部屋の角に向かって話しかけた。
阿｢なんて言ってる？｣
『ううん、何も聞こえない。』
目｢健一君の生霊はここに存在するけど、意識がこちら側には無いという可能性は…｣
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『こちら側…』
阿｢それだ。
もし、健一君はこの世界とは別世界に連れ去られたとして身体や意識はそっちの世界にいる。
だけど、健一君達が逃げ出したい。怖い。助けて。という負の感情が生霊を作り出していたら…
姿は確認できるけど、
Aが健一君達の声を聞けないのも説明がつく｣
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『怪異に連れ去られた』
阿｢多分、そうだと思う。
こんなタチの悪い怪異は久しぶりだね｣
部屋の角を見つめていたAさんが、舌打ちして立ち上がる。
『はぁ…
阿部ちゃん、佐久間と照に連絡』
阿｢了解｣
目｢今からどうするんですか｣
『どうするも何も、その世界に行くしかない』
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目｢え？｣
『でも、情報が無いままでその世界には行けない』
目｢じゃあ…｣
『強行突破』
阿｢まさか…｣
『私達が、怪異に故意的に連れ去られてその世界に向かう』
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そこでずっと、
盗み聞きしてる子に情報を貰ってね＿＿
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夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (
レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております！新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ！！と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏妃 | 作成日時：2023年10月3日 18時
