陸拾参 ページ23
Aside
走り続けていると、
森の奥の方で沢山の争う声が聞こえる。
背負っていた赫焉を手に持って、
更に走る速度を上げる。
金｢銀さん！！｣
どこかで金之助の焦る声が聞こえた。
目をよく凝らすと、
森の奥で銀之助が斬られそうになっていた。
『銀之助！！』
刀を振り下ろそうとする黒影組の胴体を、
躊躇なく斬る。
頬に返り血が飛び散った。
銀｢A！｣
『なんでこんな所にいるの』
金｢金さん達も新吉親分の力になろうと思って…！｣
『早く逃げて。
時期にここは血の海と化する』
金｢でも…！｣
『いいから早く逃げて！』
2人を危険な目に遭わせたくない。
大事な友人だから。
.
.
銀｢おい｣
銀之助が、刀を持っている方の手首を掴む。
銀｢僕達は逃げない。
もう二度とAを置いて逃げないって決めたんだ｣
『何言って…』
金｢確かに今すぐ逃げ出したいし、
怖くて何にも出来ない。
僕達じゃみんなの役に立てないよ。
でもね、」
金之助が、私の反対の手を掴む。
金｢僕達には、小判や命よりも大事なものがある。
それをどうしても守りたいんだ。｣
『大事なもの…』
金｢僕達は、人形町が大好きだからさ！
でもそれよりも大事なものがある｣
銀｢僕達が大事なものは、
.
.
.
A、お前だ｣
はっと息を飲む。
金｢感情的に、刀を振り回しちゃダメ。
Aはいつだって冷静でしょ？
感情に左右されて、
刀なんか振り回したって何も守れないよ｣
銀｢AはAらしく。
誰も、お前の邪魔なんてしない｣
金｢うんうん！
僕達は、Aの味方だよ！！｣
『銀之助、金之助…』
2人が私を包み込む。
銀｢この滝の下に、新吉親分達がいる。｣
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夏妃(プロフ) - さくらさん» さくらさん、コメントありがとうございます!!最後まで愛読して頂き、光栄です^^*泣くほどなんて、嬉しすぎて舞い上がっちゃってます笑まだまだ物語は続いていくので楽しんでお読みください!! (10月3日 19時) (
レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 可惜夜に君を想う完結おめでとうございます！夏妃さんの作品はとても読みやすいし、夢主と官兵衛の過去や半兵衛の恋、お丸とのやり取りも全てに後半は泣いてしまいましたwまた来世verで見れるのが楽しみです！本当にありがとうございました^ ^ (10月3日 1時) (レス) @page48 id: 8dea0f96de (このIDを非表示/違反報告)
夏妃(プロフ) - さくらさん» さくらさん、コメントありがとうございます^^*官兵衛と夢主の過去編は私自身も書いてて少し辛かったﾃﾞｽ😭これからの展開にも期待してくださると嬉しいです！ (2023年5月3日 21時) (レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いつも作品を楽しく拝見してます！ 夢小説ですが官兵衛と夢主の過去が悲しくそして儚い感じもして更新される度少しうるうるさせながら見てます笑 これからも頑張ってください応援してます！ (2023年5月3日 20時) (レス) @page4 id: 8dea0f96de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏妃 | 作成日時：2023年4月23日 23時
