伍拾肆 ページ14
半「ほう…？何故だ」
『半兵衛が…
悪い人だとは思えない』
.
.
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半「ははっ……
お前はとんだお花畑野郎だな？？
残念ながら、
誰かの仇を取ろうとしてる訳でもない、
世直しをする為でもない。
己の為だ。
己の欲で俺は人を殺す」
『何で、あの時私を助けたの』
.
そんなの理由なんて1つしかない。
.
.
半「Aだからだ。」
Aだったから。
Aじゃなければ、
俺は誰かを生かすことなど絶対にしない。
一人の女を殺さない事など絶対にない。
半「お前だったから。
それ以上でもそれ以下でもない」
『変なの』
そう言って、彼女は
友人を斬ろうとするのなら、
俺を迷わず殺すと言い、俺はそれに
自分も喜んでAを殺すと告げた。
.
そして、官兵衛について。
半「官兵衛には気を付けろ」
『官兵衛？』
半「お前じゃあ、
官兵衛には勝てないだろう」
彼女は不思議な顔をするが、
渋々分かったと了承した。
半「お前に死なれては困るからなぁ？」
そう誤魔化して、彼女に対する
自分の胸の内を知られたくは無かった。
半「死ぬなら、俺に殺されて死ぬんだな」
『ねぇ、さっきから
矛盾してる事しか言ってない』
半「じゃあ、俺は行くとする」
Aの話をさらりと流し、
刀を持って外へ出る。
ふと、空を見上げると
あの夜とは違って、
月は雲に隠れながらこちらの様子を
静かに伺っているようだった。
半「今日は月が見えないんだな。
つまらん」
部屋の中で、襖に手をかけて
出てこようとするAに目を向けて
こう言った。
.
.
.
半「すまなかった」
そう言って俺は、あの夜のように
Aの前から消え去った。
もう、彼女を巻き込む訳にはいかない。
彼女の幸せは俺が守るのだと＿＿
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夏妃(プロフ) - さくらさん» さくらさん、コメントありがとうございます!!最後まで愛読して頂き、光栄です^^*泣くほどなんて、嬉しすぎて舞い上がっちゃってます笑まだまだ物語は続いていくので楽しんでお読みください!! (10月3日 19時) (
レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 可惜夜に君を想う完結おめでとうございます！夏妃さんの作品はとても読みやすいし、夢主と官兵衛の過去や半兵衛の恋、お丸とのやり取りも全てに後半は泣いてしまいましたwまた来世verで見れるのが楽しみです！本当にありがとうございました^ ^ (10月3日 1時) (レス) @page48 id: 8dea0f96de (このIDを非表示/違反報告)
夏妃(プロフ) - さくらさん» さくらさん、コメントありがとうございます^^*官兵衛と夢主の過去編は私自身も書いてて少し辛かったﾃﾞｽ😭これからの展開にも期待してくださると嬉しいです！ (2023年5月3日 21時) (レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いつも作品を楽しく拝見してます！ 夢小説ですが官兵衛と夢主の過去が悲しくそして儚い感じもして更新される度少しうるうるさせながら見てます笑 これからも頑張ってください応援してます！ (2023年5月3日 20時) (レス) @page4 id: 8dea0f96de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏妃 | 作成日時：2023年4月23日 23時
