あの人に会うために…東大にいきたい！

水上side 後悔 ページ38

水上side

水上「はあ、はあ…A…たのむ、まだいてくれ！」

僕はAが青森に帰るまえに、謝ることを決めた

ずっと後悔してた

Aを怖がらせてしまったことを。

無理やりキスしようとしてしまったことを。

あのとき、伊沢さんが止めてくれなかったら、僕はAにキスしていた

Aのことが好きだから…

Aと伊沢さんが僕の目の前でキスしたときは、目の前が真っ暗になったような感覚におちいった

後悔、というより、嫉妬…

けど、あの後Aは伊沢さんとどうなったのだろうか

もしあの二人に何かあったら、僕のせいだ…



とにかく、僕はAに会いたかった

会ってきちんと話をしたい

だから、思い切り走った

でも、最近勉強ばかりしてたせいで、速く走れない

今の自分の全速力で走って、Aのもとへ急いだ

新幹線のホームについた

でも、

水上「A、いないな…もしかして、もう行っちゃったのか？」

そのとき！

伊沢「おい、水上。お前どうしてここに？」

水上「伊沢さん…」

本当のことを言うと、今会いたくない人No.1だ

けど…伊沢さんがここにいるということは、Aと一緒にきたのだろう

…聞いてみよう

水上「Aは…？」

お願いだ、まだ東京いると言ってくれ！

伊沢「え？Aならさっき、青森に帰ったぞ」

水上「は…？」

僕は間に合わなかったのか…

Aにもう会えないかもしれないのに…

謝ることもできなかった

伊沢「…い、み…かみ！」

伊沢さんが何か言っているような気がしたけれど、もう誰の声も耳に入ってこなかった

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