ありがとう ページ5
A「颯くん、どうして…?」
水上「ここにいたんだ…伊沢さんだけ先に戻ってきて荷物もって店出てっちゃうし、Aが戻って来ないから探しにきた」
そっか、探しに来てくれたんだ
泣いてたのバレないようにしなきゃ…!颯くんに心配かけちゃう
A「ありがとう、颯くん…」
出来るだけ涙声にならないようにしたからバレてないよね?
水上「…」
あれ…?颯くん黙っちゃった
A「颯くん?」
水上「…無理しなくていいから」
A「え…?」
水上「泣きたかったら泣いていいんだよ」
A「っ…!」
だめだ。涙がまた出てきた
水上「…伊沢さんと何かあった?」
A「っうん…」
ぐいっ
あれ?なんかいきなり体が暖かく…
安心する…
て、えっ!?これ、颯くんに抱きしめられてる!?
A「えっと、颯くん?」
水上「泣いていいんだよ。泣くだけ泣いて、泣き止んだら離すから…」
颯くん、ありがとう…
そう言いたかったけれど言葉が喉につっかかって出てこなかった
その後、颯くんのおかげで無事にお店から出ることができた
A「はぁ…」
どうしよう
拓司が今どこにいるのかさえ分からない
連絡したくても怖くてできない
水上「A、伊沢さんに会いたい?」
A「うん…」
もちろん拓司と会いたい
会って話がしたい
水上「わかった。俺が助けてあげる」
A「どうやって?」
水上「それはないしょ」
え〜!?大丈夫かな…?まあ、颯くんだから大丈夫だよね!
すると颯くんはスマホを取り出し、いじりだした
A「颯くん、何してるの?」
水上「伊沢さんにLINEしてるの」
A「…そっか」
何を送ろうとしてるのかな?
水上「これ送っても伊沢さんがここにこなかったら、Aは俺と付き合ってもらうから」
A「えっ!?」
55人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:フェアリー | 作者ホームページ:http://kirito&asuna
作成日時:2019年6月12日 22時