同音異義〜2〜

45話 ページ12

真「ッチ…んだよ手軽に呪具貰えると思ったのによ」

パ「Aは大丈夫なのか？」

狗「高菜？」

私は床に落とされた呪具を持つが何も起きない
それを不安そうに見るみんな

『はぁ…。自身の呪力にやられるか。考えれば分かるだろ』

釘「ちょっと！アンタのせいで真希さんの手こんなになってんのよ！？謝んなさいよ！！」

『知るか』

もう用は済んだと言い蠱毒は戻っていってしまった
全く、真希先輩に一言言えばいいだけなのに…

「ごめんなさい、真希先輩。手、大丈夫そうですか？」

真「まぁ、多少痺れがあるが大した事ねぇな」

よかった、真希先輩が良い人で
ホッとしていると、スマホの通知音がしたため見てみると悟さんからメッセージが来ていた

A蠱毒が真希先輩が持ってた訓練用の棒?を呪具にしたんですけど大丈夫ですかね

悟さんえ?どゆこと?ちょっと待ってw取り敢えず、Aの部屋で話そっか

悟さん高専にいたのかな？まぁいいや、部屋に行かないと何も始まらないし…

「すいません、悟さんから呼び出されたので行ってきますね」

伏「その呪具の事か？」

釘「てか、なんでちゃっかり2人っきりになってんのよA、気をつけなさいよ」

「蠱毒もいるし、2人っきりじゃないよ。ま、行ってくるね」

悟さんに「了解です」と返信をし、部屋を出て自分の部屋に向かう

『(何故。一々報告するのだ)』

「(悟さんが担任だから？)」

『(あまり呪術師は信用するな)』

「(一応私も、呪術師の分類なんだけど…まぁ、ここの人は信用してもいいでしょ)」

『(足元を掬われ。そのまま殺されるぞ)』

「(わー、そうならないように頑張らないとね)」


蠱毒と何の変哲もない会話をしながら廊下を歩く、ここは無駄に広いので部屋に着くまで何分かかかった

部屋のドアを開け、取り敢えず悟さんが来るまでこの呪具を眺めるなりしておくか…

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