＊ ページ48
Aの演奏も終盤になってきた。Aが演奏するピアノは横並びのカウンターの反対側にある。
カウンターとピアノの間にはいくつかのテーブルが置かれており、そのお客さんは横を向きながら演奏を、次元は時折振り向きながら演奏を聴いていた。
そんなAはお客さんの視線を背中で感じながら弾いていた。
〜Won't you stop and take A little time out with me just take five 〜🎶
『う、歌ってる……』
『綺麗な声……』
〜Stop your busy day And take the time out To see alive〜
ーーーー
ーーー
ーー
ー
最後の和音をポロンと弾き終わった瞬間、バーに大きな拍手が湧き上がる。
『素晴らしい！』 『いいぞ！姉ちゃん！』
『もっと弾いて！』『最高！』
「えっ……あ、ありがとうございます！」
Aは恥ずかしがりながらもその場でお辞儀をした。
すると、現地のヴェスパニアの人だろうか。Aと同い年ぐらいの若者が集まってきた。
『なぁ、さっきの演奏かっこよかった！名前なんて言うんだ？』
「あ、えっと…Aです……」
『へ〜Aちゃんか、ねえ。この後どう？時間ある？』
『俺友達と来てるんだけどさ、男ばっかで…あそこにいるテーブルの奴ら退屈しててよ…どう？』
と、色んな男が声をかけてきた。最後の人は大きなテーブルに囲まれてる数名の男達を指している。向こうからも手を振る人が何人かいる。
「えっと、そのお気持ちだけで…」
『そんな…折角だしさ、ちょっとでいいからさ？』
うぅっと勢いに押しつぶされそうなAに1人の男は肩を回してきた。
ビクッと震えるAに大丈夫、大丈夫と声をかけながら行こうとすると、別の男が僕と飲もうと手を掴む。
そこへ、
『おい、A。いつまでやってんだ。』
「……次元さんっ」
誰だおじさんという男達の声を無視し、次元はAの手を引っ張り自分の身体に引き寄せる。
「わっ……」
『ほれ、戻るぞ。折角出して貰った酒が不味くなる。』
「は、はい…すみません。」
再びカウンターに戻った時にはお酒を作り直して貰っている途中だった。2人は席に座り掴んでいた手を離した瞬間、Aは自分の顔を手で覆う。
「あの、助けていただき…ありがとうございました…」
次元ははぁとため息をつく。
『やっぱりあいつのメモを見ておくことだったな…』
「メモ…？」
えぇっと何だっけな…と言いながら次元はポケットからメモを出した。
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男爵むー(プロフ) - 姫乃さん» 姫乃さんコメントありがとうございます！ごめんなさい💦全て五右衛門になってる気がします……少しずつ直していきます！ありがとうございます。 (2022年6月5日 23時) (
レス) id: c59f36ec3b (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - 石川五右衛門ではなく石川五ェ門です、、 (2022年6月5日 22時) (レス) @page11 id: 182a47f0ff (このIDを非表示/違反報告)
男爵むー(プロフ) - 架印�靴気�» ご指摘ありがとうございます！そうでした💦すぐに直します！ (2022年5月8日 23時) (レス) id: c59f36ec3b (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - ページ40に、ジラード公爵が王女のお父さんとありますが、叔父が正しいのではないでしょうか？ジラード公爵はサクラ女王の弟にあたる人物なので。 (2022年4月17日 21時) (レス) @page40 id: 74119bec9c (このIDを非表示/違反報告)
男爵むー(プロフ) - †NANA†さん» ご指摘ありがとうございます！誤字脱字すみません…ありがとうございます、！ (2022年1月7日 19時) (レス) id: 874142e05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：男爵むー | 作成日時：2021年10月10日 23時
