向日葵だった君へ

逃避 ページ7

小瀧side




しげとの撮影

しかも2人きりで

こんなチャンスはしばらく来ないと思った




小瀧「おはよう」




緊張して声は小さかったけどちゃんとしげには聞こえたみたい

当の本人は驚いとるけど




小瀧「あのさ」




そんな分かりやすく怯えた目で見んといて

悲しくなる

そんな目をさせてるのも俺らやって分かっとるよ

でも悲しくなんねん




自分の気持ちをしげに伝えてみる

久しぶりにしげって呼べた





重岡「、ううん。

大、丈夫です」




めっちゃ声が震えとる

大丈夫やないやん




小瀧「敬語やめてや、お願い」




重岡「、わかった」




1回も目がちゃんと合わへんな

ずっとキョロキョロしとる

そんなにビビらんといてや





小瀧「撮影頑張ろうな」





2人やからこんな風に喋れるけど

他のメンバーがおる時にはこんなこと出来へん

ごめん

ほんまに弱いねん、俺は




すぐに前みたいにとはならへんしなれへん

ちょっとずつでいいから

弱い俺の事を許して欲しい




ちょっとずつしげの世界が変わるように頑張るから

しげにとってはお節介かもしれんけど

むしろ余計なことかもしれんけど




俺はしげに笑顔を取り戻したい

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