君 だ け に *゜

story42＊ジャケット。 ページ44

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　 暖かかった店内に比べて、


　 少し肌寒い外。


　


　
　
　 「なんか、すみません…送ってもらっちゃって」



　臣「いいって！気にすんなよ(笑)」





　
　


　 「外、けっこう寒いですね…」





　 途切れてしまった会話を


　 必死に繋ぎとめようと何気なく話しみた。


　





　臣「そ？俺 だいぶ飲んだし。そんな寒くないから」






　 はい。そう言って登坂さんが私に掛けてくれたのは


　 ついさっきまで着ていたジャケット。





　 「えっ？大丈夫ですから///」








　臣「冷えると体に悪いし」



　 「すみません…ありがとうございます///」



　


　 登坂さんのジャケットは、


　 まだ温かくて登坂さんの優しさと温もりが伝わってきた。






　臣「ははっ。さっきから謝ってばっか(笑)


　 緊張してんの？」




　 「ちょっとだけ…(笑)」






　 なにもかも見透かしたように話す


　 登坂さんのペースにすっかりもってがれていた。






　臣「ははっ(笑)そっか！」



　 「なんかすいません」




　臣「あれ。Aちゃんって、シェアハウス住んでんだよね？」




　 「そうです」




　臣「へぇ〜。楽しい？」




　 「すっごい楽しいですよ！みんな優しいし(笑)」





　臣「いいなー。俺憧れるｗ」




　 「意外です(笑)」









　臣「こんなかわいー子が一緒に住んでたら


　 俺好きになっちゃうな」





　 「え・・・/////」




　


　 酔いはとっくに醒めたはずなのに


　 顔だけが火照っていた。





　









　

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