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タイムリミット ページ45

sideA


あの日から一週間ほどたち
ついに大吾はベットから動けないほどになっていた


ホワイトボードでの会話も難しく
私と和が話すことに静かに微笑むことしかできなくなった



大吾の病室の壁には和がおりがみで作ったものや絵ががいっぱい貼ってある
毎日増えていくそれを見るのが大吾の日課だった



A「じゃあおかん売店で飲み物買ってくるね!」


和「俺牛乳!」


A「それおとんが嫌いなやつやん!笑」


「あ、おとんは牛乳飲まんかったから身長低いんかな?笑」



そんな会話をしても
大吾は静かに微笑むだけ


昔みたいにつっこんできたり言い返してきたりしてよ…


そんなことを思うことにももう慣れた



売店で一通り必要なものを買ってると電話がかかってきて


A「もしもーし」


大吾母「Aちゃん!今すぐ!今すぐ戻ってきて!大吾が…大吾が…!」


A「…え…」


電話越しに和の泣き声と
お医者さんや看護師さんたちの声が聞こえた



母「…はやく!!!」


訳がわからず
頭は真っ白なままその場に荷物を投げ捨て夢中で走った


エレベーターが来る時間でさえ遅く感じ
階段を駆け上った


病室の前にはお母さんに抱きつく和と静かに2人に寄り添うお父さん



A「…だ…だいごは?」


父「急に咳き込みだして…今先生たちが治療を…」



とお父さんが説明してくれてる途中で
病室のドアが開きひとりのお医者さんが出てきて



お母さんがお医者さんの方を向くと
お医者さんは静かに顔を横に振った

眠り→←これからも君と



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さら(プロフ) - Kさん» 本当ですか!?(;o;)ありがとうございます! (2018年1月15日 17時) (レス) id: 2157f75812 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 泣きました笑続き楽しみにしてます!! (2017年12月31日 21時) (レス) id: 1cfbc2643b (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - Rittaさん» 本当に嬉しいです!ありがとうございますT^T (2017年11月27日 19時) (レス) id: 61ceba91bb (このIDを非表示/違反報告)
Ritta - この小説めっちゃスキです!!大ちゃんとの関係とかもう…。気になりすぎてしんどいです。ww更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2017年11月26日 20時) (レス) id: 6d4998de26 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 黒雪さん» そんなこと言って頂けるなんて光栄ですT^Tありがとうございます! (2017年11月21日 0時) (レス) id: aadfdb0ce9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sara | 作成日時:2017年10月16日 20時

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