【東方project】絵描き少女は博麗神社に住むそうです。【男体化】 (ページ4)

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第3話白黒魔法使いページ4

それから、私はお茶を啜りながら霊夢さんと話していた。

すると…どこからか、大きな声が聞こえてきた。

「おーーーい！霊夢ぅーーー！」

その声の主を探そうと、私は辺りを見回した。
すると、霊夢さんが軽く溜め息をつき、「上だ」と言った。
言われた通り上を見ると、そこにはまるで魔法使いを彷彿とさせるような格好をした少年が箒に乗っていた。

「よっと」

魔法使いらしき少年は、ゆっくりと此方に降りてきた。

「よう霊夢！暇だから来てやったぜ！」
「…何しに来た」
「おいおい、随分と不機嫌だな。どうかしたのかぁ？」

…霊夢さんと仲が良さそうだ。
友達なのかな？

「あれ？お前…見たことない奴だな」

と、少年は私に気付き、近付いた。

「あ、初めまして。私はAです。これから博麗神社に住むことになりまして…」

「あぁ！お前が！」

少年は私の言葉を遮り、ぱあっと笑った。

「おっと…スマン。興奮しすぎた。…コホン。俺は普通の魔法使い、霧雨魔理沙！霊夢の幼馴染であり親友だ！」

不敵な笑みを浮かべ、自信満々にそういう魔理沙さん。

やっぱり魔法使いだったんだ…。
というか、霊夢さん、幼馴染いたんだ…何だか意外…。

……いや、ちょっと待って…霊夢さんの幼馴染ってことは…魔理沙さんは霊夢さんと同年代ってこと！？
ひぇぇ…全然そう見えない…年下に見える…。

「…どうした？大丈夫か？」

気付くと、魔理沙さんが私の顔を覗き込んでいた。
どうやら私はぼーっとしていたようだ。

「あっ…いえ、少し驚いただけです！」

私はぶんぶんと手を振り、焦りながらそう言った。

「…？お、おう………っと…それより、霊夢」

と、魔理沙さんはパッと霊夢さんの方を見た。

「…女の子と一つ屋根の下とか羨ましすぎる！！！」

「は？」

「野郎だらけのこの幻想郷に！こんな可愛い子がいたなんて知らなかった！」

「何言ってんだお前」

ぎゃあぎゃあと言い合いをする2人。
私はそれを眺めていた。
魔理沙さんが来たお陰か、神社は少し…いや、かなり賑やかになった。

私は何だかおかしくなって、笑ってしまった。

魔理沙さんはムスッとしながら、「明日も来るからな！」と霊夢さんにそう言い、「こいつに変なことされたら言ってくれよな！」と私に言った。

そして、颯爽と帰って行った。

「行っちゃった…」

何だか面白い人だったなぁ…。
そう思いながらお茶を啜った。
霊夢さんは呆れたように、縁側に座った。