甘えたい、甘やかしたい ページ7
Aside
ト「ちょっとぉ、話さないとダメな事があるんすよぉ。」
音楽を聴いていたイヤホンを外して、ともたかに目を向ける。
急に改まって、どうしたんだろう。
ト「この前、なんかプレス機を買ったじゃないすか。」
真面目に話されて、こっちまで変な気分になる。
ト「…という訳なんすよ…。」
本当に申し訳ないっす、とその場で土下座される。
『え、その、フラスコプレス?ってやつは何なの?』
や「しらべてみまーす。」
何か聴いた事あるようなないような。
まあけど、慶應ボーイも知らないんだから、聞いた事はないか。
や「歯科でなんか…義歯をどうたらこうたらって書いてます。」
『義歯ですかぁ…』
なんとなく聞いた事があると思ったら、そういう事か。
昔はじめさんが虫歯かなんかになって着いて行った時に、お医者さんの会話が聞こえてたんだ。
それが頭に残ってたと………いや、気のせいか。
『…で、返品はどうなんですか?』
ト「出来るんすかね?」
ぽちぽちスマホで調べてみると、30日以内だったら出来るって書いてた。
会社次第なんだろうけどね。
『するなら早めに言っとかないと面倒くさくなると思いますけど…』
た「経験者は語る。」
『やめて。』
思い出したくない事思い出しちゃったじゃんか…。
一回今日のともたかと同じ様なことをやらかしてしまったっていう。
ト「とりあえず電話かけた方が良いっすかね?」
や「早いに越した事は無いしねー。」
そんな訳で始まったともたかと会社の電話勝負。
長い長い戦いが始まった。
ト「かけ直してかけ直されての繰り返しなんすけど…」
『頑張ってともたか…私もその気持ち分かるから…。』
2日経っても大した進展はなく、ただただ電話をかけ続けるだけのともたか。
見てるこっちが疲れてきてしまった。
ト「Aーー!助けてええええ!」
スマブラしてた私の腰抱きついてくるともたか。
『うわあ!?ちょっと待ってね!?』
ちょっと生理まだ終わってない…。
急いでポーズして、コントローラーを置く。
『どしたどした。疲れたの?』
ト「もうどうしたら良いのか…」
震えた声でそう言う。
『大丈夫。ともたかなら、上手くいくから!』
ト「A…。」
こんなに甘えられると、
甘やかさずにはいられないよね。
ーーー
リアルタイムで更新してるとどうしてもタイムラグ起きるのがこの作品の問題点。
許してください…。
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作者名:So-mei. | 作成日時:2020年5月26日 12時