ブラックマジシャンガールll【はじめしゃちょーの畑】 (ページ4)

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寝坊しかけたシンデレラページ4

Aside

何回も何回も、アラームを止めて、止めて…。

あれ、私何回アラーム止めた？

もしかすると、数十回は止めたかも。

となると、今の時間って、何時だろう。

スマホを見ると、「9:47」と表示されたロック画面が映った。

9:47！？

これはマズい。寝坊どころの云々じゃない。

ベッドがら飛び起きて、取り敢えず着替えるだけ着替える。

パソコンとスマホとか、その他色々リュックに突っ込んで家を出た。

髪の毛も何もしてないし、メイクも何もしてない。

あと2分くらいで10:00になっちゃう。

マンションの階段を駆け下りて、HAPにダッシュ。

急いで玄関を開けて、階段を駆け上がる。

『セーフッ！？』

ボサボサの髪の毛が、そんな訳ないだろ、と突っ込んだような気がした。

『じゃ、無いですよね…』

だ「いや、10:00ぴったり賞。」

凸みんなA来ないねー、って心配してましたよ。」

よかったあ、と膝から脱力。

寝起きの頭も、体も、すっかり起きてしまった。

撮影開始まで時間あるし、全部ちゃんと済ませないと…。

『はじめさん、洗面所借りますね。』

は「はいよー。」

メイクポーチを取り出して、洗面所でメイクをする。

今回はもう雑に済ます。今日は寝癖が付いてないお陰で、セットしなくて済んだ。

その代わりストレートにはなるけど。

絶対今日撮影する動画のコメント欄で「Aちゃん髪巻いてないから遅刻しかけたでしょw」って

書かれるわぁ。

気だるげに3階に上がると、変な雰囲気の大広間。

『えっ、なんか仕掛けてあります？』

分かり易すぎる違和感に、さすがの私も気付く。もともと敏感な方ではあるけど。

は「Aが寝坊するように、昨日俺めっちゃ仕事あげた。」

『え？わざと何ですか？え、何でですか？』

混乱が混乱を招いて、混乱のパーティ。待って何言ってんだろ私。

は「特別企画！シンデレラを可愛がろうー！」

「「「イェーーイ！！」」」

頭にはてなが10つ程浮かぶ。

は「この企画をA以外に伝えれるように、寝坊してしまうような程の仕事を与えました！」

どおりでキツかった訳だ。量は多いし、今日中に、って言われるし。

は「さっ、みんなで疲れたAを癒してあげよう？」

『え、あ、ちょっ！？』

無理矢理座らされて、目の前に跪くみんな。

ト「Aさん、僕らにして欲しいこと、ありますか？」

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明日の午前に続きを書きます！
今日更新遅くてごめんなさいっ。