検索窓
今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:94,223 hit

眠り王子と眠り姫 ページ40

トマside



イスにもたれかかってうとうとしているA。


小さなあくびをさっきから10回はしてた。


色々あったし疲れてるんだろうな。俺もだけど。


ト「寝たいなら寝れば?今日もう撮影終わったし。」


『うーん…そうするぅ…。』


今にも閉じてしまいそうな目をみて、こちらまで眠くなってくる。


ト「俺も寝ようかな。」


寝ても寝てもぱっとしなかったし、ちょうどいい機会。


ソファに寝転がり、天井をみる。


直で当たってくる電気が眩しい。


『ともたかぁ?』


弱々しい声を聴いてびくっとする。


ト「なに?」


『30分後に起きるから、ともたかそれより先に起きて私を起こして…。』


アラームをかければ良いのに何故俺に頼るのかは不明。


眩しくて邪魔だった電気を消す。


昔はよく寝てたなあ。


入ったばっかの頃とか、勝手に寝てたし。


そう。いつもは寝れたの。けど今日は寝れない。


こんなに可愛い眠り姫の横で寝るとなると、俺だって何をするか分からない。


そんな事を考えてる内に、だんだんと瞼が落ちてきた。


ー25分後ー


眠りが浅くなってきて、目が覚めた。


隣には、すやすやと気持ち良さそうに寝息を立てているA。


本当に眠り姫みたい。


もうそろそろ30分経つし、起こしたい。


ト「A。A。」


腰に手を置いて揺さぶってみるけど、全然起きる気配がない。


ト「起きて、A。」


耳元でコソッと囁いてみるけど、効果はなし。


どれだけ深いんだろう。ここまで来ると気になってくる。


何をしたらAが起きてくれるか熟考する。


そこで1つ案が出た。


すごく無理があるし、俺とてこんな事やりたくはない。


というよりか、Aに申し訳ない。


眠り姫の事を考えてた所為で、「キスをして起こす」っていう案が出てしまった。


丁度いいタイミングで上を向くA。


左肩の上に右手を置いて、左手で顎をすくう。


ゆっくり顔を近付けて、あと2cm。


というところで、Aとぱっちり目が合う。


『ん…?とも、たか?』


いつもの半分以下しか開いてない目が、こんなにも愛おしく感じるものなのか。


ありがたい、というか否か。抵抗する気を一切見せない。


『ふふっ。』


少し気味の悪い笑い声を出しては、ニコッと笑う。


ト「あ…ごめん。」


どこか申し訳なくなって、手を離した。


それでも後悔はしてない。


君と一緒に寝れたから。



ーーー
作者からの一言が作品のコメント欄に書かれます。よかったら反応してあげてください。

正解を当てないで→←嘘をつけない私と後輩



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
160人がお気に入り
設定タグ:はじめしゃちょーの畑 , , YouTuber   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:So-mei. | 作成日時:2020年5月2日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。