嘘をつけない私と後輩 ページ39
Aside
隣の大広間でようへい君達が撮影してるけど、私はゲーム部屋に居る。
なにしろ寝坊しかけてメイクもせずここに来てしまったもので。
撮影始めるよ、って言われてメイクしてないのに気付いた。
よし出来た。やっと撮影に参加出来る。
『あ、丁度ですか?』
は「ぴったりだねー。」
階段から上がってきたけんすけとはじめさん。
『待ってけんすけも居るじゃん!久しぶりかも!』
け「Aさーん↑お久しぶりでぇす↑」
少し会ってなかったからってテンション合わせた私がバカだった。
こいつうるさい。
ト「こらこらけんすぅ?AはみんなのAやでぇ?」
け「分かってますって↑」
別にみんなのAになった覚えないんだけど。
や「で!今やってた企画なんだけど…」
何やら頭の良い企画の説明を長々とされ、脳の理解が追いつかなくなった。
や「てな訳でぇ、やって行きましょう!」
ぽけーっと床に座ったままフリーズ。
だ「だからぁ、要は負けるが勝ちってことよ。」
『なるほど。一瞬で理解した。』
頭の良い人に説明されても分かんないけど、だいちくんに説明されるとすごく分かりやすい。
いやだいちくんが頭悪いとか言ってないよ?
改めて床に座りなおして、人狼を始める。
私は市民。つまり追放されれば良い…のかな?
なんかみんな考察繰り広げてるけど、私全然わかってない。
は「ちょ!はいはい!Aが喋ってないです!」
ト「お?まさかA…?」
『いや違いますから!?』
や「まさか黙ってたら怪しまれるから市民っぽく見えて逆にそれが人狼だった的な!?」
『ごめんなに言ってるかわからないです。』
や「冷たい…。」
もう何もかも分かんないけど直感で全部進めて、何故か1日目は生き残った。
いやなんで?
け「ともたかさん怪しい気がするんすよね…?」
『私も適当にともたか選んどこ。』
ト「理由よ。」
だ「俺もともたか!」
最初から最後までルールすらよく分かってない状態でゲームが終わった。
ともたかは人狼だったらしいから、ともたかの勝ち。
け「Aさん大丈夫っすか?」
『まぁ…』
け「元気だしてくださいよっ↑Aさんかわいいですよー↑」
首のうしろから手を回され、バックハグ状態。
け「らしくないっすよ。凹んでるの誰も見たくないっすよ。」
一歩間違えると好きになってしまいそうな、
いつもと雰囲気が真逆のけんすけ。
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作者名:So-mei. | 作成日時:2020年5月2日 13時