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天空デートでラをすする ページ35

Aside



超絶暇な昼過ぎ。


時計の短針は12を少し過ぎた辺り。


お腹が空いてるけど、出前も面倒くさいしコンビニも面倒くさくなってしまった。


誰か昼食用意してくれ。


ーーーーー
A@畑 @htknonasubi
おなかすいたけどたべるものない
ーーーーー

ツイッターで適当につぶやくけど、用意してくれる人なんて当たり前だけど居ない。

ーーーーー
ユーカリ@畑民 @miniyu-kari
Aちゃんかわいっ。私が用意するよ()
ーーーーー


本当に用意してくれたらな。今すぐにでもHAPまで来て欲しいわ。


は「Aー!魂心家買って来てあげたから一緒に食べよー!」


はじめさんの一声で寝ていた体を瞬時に起こす。


『マジですか!?食べます!』


は「じゃあこっちで食べよ!」


「こっち」とは何処なのか。はじめさんに着いて行く。


大きな背中に着いて行って、着いたところは、


屋上。


すなわち天空。


は「ここだと誰にも邪魔されない!」


『邪魔って…デートじゃないんですから。』


日本一の意味不明な発想に笑いながら座る。


は「良いじゃん。デートって言っても。」


仕方のない人。まあ、疲れてるだろうし。


『…別に良いですけど。』


心がドキッとするような雰囲気。


本当にデートみたいになっちゃってる。


隣に並ぶ位置の高い肩が、妙に気になる。


は「Aさ、小学生の時と本当に変わったよね。」


ズルズルと音を立ててラーメンをすすっているはじめさん。


『そう…ですかね。よく分からないです。』


小学生。それだけ昔だとそりゃ変わってるはず。


私とはじめさんは元々ご近所さんだった。


そのおかげで、小さい頃からよく一緒に遊んでいた。


は「俺は覚えてるよ!小学生の頃のA。」


は「小柄で大人しかった。俺とは真逆で…かわいかった。今もだけどね。」


真面目なトーンでぶつぶつ喋っている。


『何でそんな昔のこと覚えてるんですか。』


もう十五年も前になる事をそこまで鮮明に覚えてるっていうのは、控えめに言って凄い。


私の記憶力がダメなのかもだけど。


は「んー…分かんない。けど、かわいい子って頭から離れないじゃん?それかも。」


女だからかわいい子が頭から離れないってのは分からないけど、


好きな人が出来たら頭から消せないのと一緒なのかな。


は「今はかわいい妹って感じかな。大事な、妹。」


妹、ねえ。


兄弟の居ない私だから嬉しい。


私からすると、はじめさんはお兄ちゃんだ。


不思議な気持ちになりながら、麺をすすった。

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設定タグ:はじめしゃちょーの畑 , , YouTuber   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:So-mei. | 作成日時:2020年5月2日 13時

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