慶應と法政と立教 ページ31
Aside
こんなどうしようもない仕事をしてるけど、
うちの畑には高学歴な人がたくさん居ます。
国立静大、法政大、そして慶應。
えっ、なにそれ。って感じ。
私も私とて実は立教卒でございます。
そんな高学歴なともたかとようへい君の勉強対決!のはずが、
なぜか私も巻き込まれたっていう状況。
は「エリート達が戦うのなんか興奮する!」
訳が分からないまま配られる問題。
は「今年のセンターから出させて頂きます。」
ト「それめちゃムズくないすかぁ!?」
や「これ俺無理だな…。」
センター…うわ懐かし。
もしかすると今、あの時よりも緊張してるかもしれない。
教科は数学。全部で5問らしい。
は「制限時間は1時間!よーい、スタート!」
軽々始まった勝負。
ペラっと紙をめくって、ペンを持つ。
すっごい真剣に問題を解く2人の顔が、いつもよりかっこいい。
ようへい君、無理とか言っておきながら結構解けてない?
15分くらい経って、やっと一問解けた。今2問目の途中。
集中力が途切れ途切れの中、ペンの音だけが部屋に響いていた。
頭には何も入ってきてない。ただただ無心になって解いていく。
数学って今の子こんなのも解けるのか。
理系でよかったと今思った。
はじめさん達どこ行ったんだろう。居ない。
ふと顔を上げて探していると、ともたかが耳に囁いてきた。
ト「A。消しゴムどこ?」
急に耳に近づかれたから、びくっとする。
消しゴム…確かに無い。
『…分かんない。ようへい君。消しゴムどこか知ってますか。』
向かいに座るようへい君に聞く。
や「消しゴム?知らん。」
ようへい君絶対斜線引いてどうにかするタイプの人じゃん。
ともたかやっぱ丁寧で良いなぁ。
『あ、早くやんないと。時間が…。』
消しゴムに時間を取られてしまい、残りは30分。
今思うと1時間って短くない?もうちょっとあっても良いと思うんだけど。
ーーーー
変なお遊びを始めてから1時間。ようやく終わった。
は「うわー、意外!」
『誰が一位ですか?』
地味に緊張する!
は「一位はあ…ともたか!82点!」
82!?社会人でそれはもう違う仕事就いた方が良い。
結果的に2位が私で3位がようへい君でした。
慶應が最下位って。
は「またやろう!」
「『もうやりません!』」
は「えー!」
頭を動かすって今の時期大事って事が、この遊びの収穫。
頭の体操って良いな。
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作者名:So-mei. | 作成日時:2020年5月2日 13時