そんなつもりなかったのに雑愛されてる【白鳥沢】

6話 ページ7

テーピング、ドリンクの粉、 コールドスプレー、

１つ１つ数えながら表にまとめていく。


合宿はベンチメンバーまでしか行かないけど、

一週間ともなると必要な道具は多い。

必要な物はどんどんリストに書いていった。


だいぶ片付いた頃に、獅音が入ってきた。

大平「おお、随分綺麗になったなー」

貴方『でしょー？惚れるなよ？』

大平「いやAには絶対惚れない。

あんまり調子に乗ってると、また天童達にイジられるぞ」

貴方『なんかサラッとdisられたけど取りあえずすいませんでした』

大平「そろそろ自主練終わるから、体育館片付けるの手伝ってくれないか？」

貴方『あ、もうそんな時間なんだ。

分かった、すぐ行く』

部室の時計を見ると、もうすぐ8時になろうとしていた。

最終下校は8時半なので、片付けて掃除までしたら寮に帰るのはギリギリになるな。



貴方『ごめーん、体育館片付けるの手伝いまーす』

牛島「ああ、ありがとう」

体育館に行くと、もうコートを片付け始めていた。


コートの片付けは部員に任せて、私はボールカゴを押しながら体育館中に散乱しているボールを集め始めた。

五色「カゴ押してるセンパイって、

おばあちゃんみたいですね！」

川西「おばあちゃんなんて可愛いもんじゃねーよ。

どっちかっつーとババアじゃね？」

貴方『お前らは私のことを先輩と思ってないな？

そして年頃のJKに向かってババアとはなんだい？

全世界のおばあちゃんに謝ってこい今すぐ』



疲れた体にさらに追い討ちをかける奴らのババア発言。

まあマネージャーの私より部員の方がずっと疲れてるし、私は疲れたとか口に出さないけどね。

なんて優しいんだAちゃん。100点満点だな。



天童「Aチャンは100点どころか0点じゃなーい？」

貴方『どこが0点なんだよ！

あと人の気持ちを悟るな！人の心を折るなー！』

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