そんなつもりなかったのに雑愛されてる【白鳥沢】

20話 ページ22

大平「何かあったのか？」

貴方『は？』


夜のミーティングまでは短い時間だけど自由時間になっているから部屋で遊んだり、体育館で自主練する人もいる。

暇を持て余して毎年誰かが私にちょっかいかけに来るんだけど、今年はなんと獅音がお皿洗いを手伝ってくれた嬉しい。

大平「いつもうるさい天童達がやけに大人しかったからAとケンカでもしたのかと……」

貴方『あー……ちょっとね。あいつらがコソコソしてて、それで理由を誤魔化そうとするから私もイライラしちゃってつい…』

大平「そうだったのか。まあ、さっき山形が4人に説教してたし、そろそろ来るんじゃないか？」

マジか山形。今度アイス奢ってあげよ。


川西「Aセンパイっ！」

バンッと扉が開いて4人が入ってきた。

貴方『うわっ！？びっくりした！』

天童「あの…さっきは、ごめん！」

瀬見「…調子乗りすぎました」

白布「合宿中なのにふざけてすいませんでした」

貴方『……いいよ。私も強く当たってごめんなさい』

それまで俯いていた4人の顔がぱああっと明るくなった。

天童「良かった〜許してくれなくて合宿中ずっと機嫌悪かったらどうしようかと思ったヨ〜」

瀬見「流石ゴリラ心広い」

貴方『瀬見だけ今の謝罪撤回してやろうかな』

瀬見「冗談ですすいません」



先に食堂を出ようとした獅音が私たちに言った。

大平「お前達一応言っとくとあと2分でミーティング始まるからな？」


白布「…あっ、忘れてた」

川西「ちょ、早くしないと監督に怒られますよ！」

天童「れおーん！知ってたなー！？」

貴方『うっわみんな先に行くなし！女子置いてくとか男として最低じゃね！？』

白布「Aセンパイはゴリラだから大丈夫ですよ！知ってますか？ゴリラって意外と足速いんですよ！」

貴方『貴様らああああああああ！今さっきのガチ謝罪は何だったんだ！！』

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