そんなつもりなかったのに雑愛されてる【白鳥沢】

16話 ページ17

山形「うおー、やっと着いたー」

瀬見「本当に山ん中だよなーw」


予定通り午前中に合宿所に到着した。

山の中にある合宿所は、古いけど広いし設備も整っているし、居心地は悪くない。

１つ１つの部屋がそんなに広くないので、8人の部員を4人ずつ2部屋に分けることになった。

101号室は、牛島、天童、大平、山形で、

102号室は瀬見、川西、白布、五色。


私？もちろん1人部屋だよ？

でも監督の命令で部員の見張り係として隣の部屋の103号室。

普通女子高校生を男子高校生達の隣の部屋に寝かせるか？

女子のプライバシーとか考えてないだろ絶対。


監督と斉藤コーチもそれぞれ1人部屋。



白布「えー、俺たちは1人部屋じゃないんですか？」

貴方『あんたら最終日掃除しないでしょ。

8人部屋よりはマシなんだから、我慢しなさい』

川西「ちゃんと掃除するんで1人部屋にしてくださーい」

貴方『そういう事はちゃんと部室を掃除してから言ってくれない？』

川西「ケチ」

五色「そんなんだから彼氏出来ないんですよ」

貴方『やかましい！廊下で寝かすぞ！』



取りあえず部屋に荷物を運んで、着替えて早速練習。

今日の午前中はひたすらロードワークをすることになっている。

多少は道路が整備されてるとは言え、山の中だから斜面が急だし、高低差も大きい。

いつもと違う環境だから、より良く鍛えられそう。


私は合宿所にあった自転車を借りて後ろから追いかける。



天童「ちょっとゴリラーついて来ないでよー」

瀬見「ゴリラのクセにストーカーすんなよー」

山形「ゴリラのくせに見苦しいぞー」

貴方『じゃあお前らのドリンクは没収な」

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