そんなつもりなかったのに雑愛されてる【白鳥沢】

10話 ページ11

貴方『1年の春からマネージャー始めて

ずっと部員のために頑張ってきたつもりなんだけどさ、

皆認めてくれないんだよね。


部活のマネージャーなんて、下心あるんじゃないかとか言われるから、

最初はそういうの警戒してたんだろうって思ってたんだけど、

3年目の今でも扱い変わんないんだよね。


私が作ったドリンクに文句言うし、

テーピング下手だとか、

存在どうでもいいとか、

外見ゴリラとか、

そりゃあ毎日言われ続けたら精神的にボロボロになっちゃうよ。


もうさ、いっそ部活辞めちゃおうかなって思ってんだよね。


及川はなんだかんだ言って主将だし、

バレーの事とか詳しいから、後輩に尊敬とかされてるんだよね。


私はいくら皆のために尽くしても認めてくれないから、

及川が羨ましいよ』



及川は時々頷いて、何も言わずに私の話を聞いていた。


及川「あのさ、Aちゃんは部員の皆のこと、好き？」

貴方『……？まあ色々言われるけど、嫌いじゃないかな。

好きだよ？』

及川「そうだよね。

及川さんも岩ちゃん達に蹴られたりするけど大好きだもん。


白鳥沢の皆も、Aちゃんのこと好きだと思うよ？」


貴方『…………へ』

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