写真部の女子とバレー部の男子【宮侑】

1.宮侑への第一印象 ページ2

男子バレー部が全国大会に出場すると、麻里と優希から聞いた。


麻里「絶対応援行こうな！

そうだ、放課後に応援練習あるんやって！」

優希「マジ！？部活サボってでも行くわ！」


話だけ聞いて無言で弁当食べてる私を完全無視する親友2人。

ちょっと寂しくて泣きそう。

まあ別に興味ないからいいんだけど。


優希「やっぱ治くんやな！」

麻里「侑くんやって！ホントかっこええ〜」

貴方『……誰？』

弁当を食べ終わり、私も話の輪に入る。

優希「A知らんの！？宮侑くんと宮治くん！」

貴方『聞いたことはあるけど直接会ったことはない』

麻里「ったく、こないだ新聞部が特集しとったやん！

読んでへんの？」

貴方『………あ、もしかして髪の毛色違いで写っとった2人？』

麻里「そう！…って、絶対その記事写真しか見てないやん！」

貴方『光の当たり方が若干気になったわ』

優希「そんな感想は求めとらん」



優希「あ、麻里！侑くんおる！廊下！」

麻里「マジ！？今日もカッコええわ〜」

廊下を覗き込んで宮侑を見る2人の目は本当に輝いている。


私も一緒に見に行くが、確かにイケメンだと思うけど何も感じない。

ただのその辺にいる男子高校生と同じ。

なんでそんなに人気があるのだろうか。



ふと、宮侑と目があった。

それまで面倒臭そうなしかめっ面で歩いていたのに、

私の顔を見て一瞬フッと笑った。


まるでバカにされたような気分になり、

私が眉をしかめた時には、彼の姿は見えなくなっていた。



何故私のことを笑ったのかは、分からない。

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