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その後。無事祈願が終わり、儀式がまだ始まっていないため待とうと人混みに並ぶと、時間ぴったりだったのか璃月七星の
天権の凛とした声を耳にしたパイモンは「後ろにいたらなにも見えないぞ」と大勢の見物人達の頭上を飛び最前列へと進む。前にいた見物人と比べれば少し背の低い旅人と私は、当然人混みを掻き分けていくことしかできなかった。
「こっちだ」と腕を引かれ誘導されつつ前へ歩んでいけば、少しすると視界が開ける。旅で培った勘だろうか、行く方向も綺麗に見える場所を捉えていた。
見えたのはちょうど儀式の始まりで、天権の周りを元素による創造物であろう輝く小さな岩がぐるりと囲んでいる。
彼女の両側の女中が一歩下がる。それを確認した天権が背後の大きな香炉に勢いよく振り返り、仙術を発動。先程まで天権の周りにあった岩石は香炉へ飛び込み、凄まじい光を放った。
その光が空へと続く一本の柱となり、ひとつの大雲が渦を巻き始める。その光景は神秘的にも見えたが、なぜか雲が一瞬で黒く染まり不吉な雷の音が鳴った。天権の表情も女中の表情も固い。
異変を感じた私はそっと身構える。そして次の瞬間───人々のどよめきと共に爆風が吹き荒れた。天空から力なくも勢いよくモノの正体が砂埃から覗いたとき、広場は一気に静まり返る。
それは、その正体は…
「岩神、？」構えて立っていた旅人もただならぬ雰囲気を感じていた。それは、岩元素を仄かにまとった龍の姿をした、瑞獣である麒麟にも近い形の神。去年は仰々しい格好で現れては神託を述べていたのに…一体なぜ？
天権が戸惑いながら岩神の安否を
帝君はどうなったの。璃月は大丈夫なの。これからどうなるの。次々に溢れ出てくる言葉を吐き出せずにいられなかったのであろう。璃月に来て日の経たない旅人でさえ不安げだ。……そういう性格なんだろうけれど。
天権がすくりと立ち上がると、途端に岩元素の反応が消えた。やっと岩神を診終えたかと思い人々が安心と緊張を覚える中、次に放たれた台詞でさえ彼らの不安を煽るものだった。
「帝君が殺害された!
この場を封鎖しろ…!」
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もゆ(プロフ) - 2024になった今でも、ずっと楽しみにしています。 (1月6日 2時) (
レス) id: 72eec337ed (このIDを非表示/違反報告)
gtuysut5843…(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2022年8月30日 0時) (レス) @page45 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
なつおと(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます。そういって頂けるととても励みになります！一定間隔空けての更新となりますが、素敵な内容をお届けできるよう頑張りますね。 (2022年4月5日 21時) (レス) id: 10e597e23d (このIDを非表示/違反報告)
夢 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです！続きがとても気になります！更新頑張ってください！ (2022年4月4日 18時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
なつおと(プロフ) - ルリさん» コメントありがとうございます。感嘆符の数だけ気持ちが伝わってきていて私も嬉しいです。これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2022年2月20日 21時) (レス) id: d342b4dd7b (このIDを非表示/違反報告)
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