まふくんって声高いよね。【歌い手】

14.片付け ページ22

〜Aside〜



「「「『ごちそうさまでしたー！』」」」



和気藹藹と話しながら夕食を終えた。



翔太のお陰で人見知りの美咲も、少しだけだがまふくんと話していた。



『さて、と。お皿洗うから皆片付けて〜！』



皆は、はーいと返事をしてぞろぞろと食器を流しに持ってきた。



「お姉ちゃん、手伝う！」



腕捲りをしながら、美咲がトコトコとやって来た。



『本当？じゃあ、食器を拭くのをお願いしよっかな〜！』



手についている泡を一度水で流して、美咲に布巾を手渡す。



「あっ、僕も手伝います！」



まふくんが後ろから着いてきてそう言った。



『本当！？助かる〜。じゃ、お皿すすいでもらってもいいかな？私がスポンジで洗うから。』



泡がついているお皿などをまふくんに渡して、どんどん洗っていく。



『しょーたー！翔太も食器拭くの手伝ってー！』



「はーい！」



テーブルを拭いている翔太に声をかけて手伝いを促す。









.








.






『これでラスト！』



最後の１枚を洗い終わったので、流しの周りの泡を流す。



「全部ふきおわったよ！」



布巾を持っている美咲が腰辺りに抱きついてきた。



『そうだね〜！全部拭き終わったね！ありがと〜！』



私は腰上当たりにある頭をわしゃわしゃ〜と撫でる。



美咲は、えへへ〜！と嬉しそうだ。



そんな美咲からこっそりと布巾を回収する。



『ほら、お風呂入っておいで〜。』



「はーい！」



美咲の後ろ姿を見送って、一息つく。



『翔太もまふくんも、手伝ってくれてありがとね。』



二人にお茶を出しながら、お礼を言う。



「僕の方こそ、美味しいご飯ご馳走さまでした！」



まふくんはペコリとお辞儀をしてお礼を言ってきた。



『いえいえ〜！』



ふと、時計を見ると７時を回ったところに長針があった。



約束の時間まであと２時間位残っている。



『暇になったね〜……どうしよっか。』



「あっ！ねぇねぇー！皆でゲームしない？」



翔太が懐からアクションゲームを取り出して、提案してきた。



時間潰しにはうってつけだろう。



「やりたい！」



まふくんも賛成しているし、私も賛成だ。



『おっけー！やろっか！』



約束の時間まで、３人でゲームをすることにした。



途中、お風呂から上がってきた美咲も混ざって楽しんだ。









……久しぶりのゲームで全敗したのは内緒ね？

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