━63話━ ページ29
貴「決勝は、宮地と福原か…」
三「楽しみだな、アイチ対レンのファイトが。」
貴「そうだね。」
レンのファイトを見るのは久しぶりだった。
それから、宮地と福原の戦いが始まった。
1対1の同点で大将戦。
三「いよいよだな。」
櫂「あぁ。」
貴「どんなファイトをしてくれるのかな…」
三「このファイトで全国大会への切符が手に入る。」
どんなファイトをしてくれるのか…
私には楽しみしかなかった。
けど、ファイトが進むにつれて、トシキが暗い表情していた。
確かに、彼らは強い。
きっと、それにトシキは引っかかっているんだと思った。
貴「トシキ?どうしたのそんな暗い顔して。」
櫂「別に…何もない。」
貴「本当?私には大丈夫って感じに見えないよ。」
櫂「関係ない。」
貴「あ、トシキ!!」
トシキはそのまま、席を立ち、何処かへ行ってしまった。
貴「トシキ…」
三「あれ?櫂は?」
貴「私、追いかけてくる。」
三「お、おい!!A!!」
トシキを止めるのは、私しかいない。
1人で抱え込んでほしくない。
私はトシキの後を追った。
数分後────
貴「トシキ!!」
櫂「A?何でこんなところへ…」
貴「1人で抱え込まないで!!1人で…悩まないで…!!」
櫂「A…」
貴「皆で強くなろうよ…その為の…仲間でしょ。」
そう言ったら、トシキが抱き着いてきた。
櫂「すまん…心配してくれて、有難うな。俺は大丈夫だからな。」
トシキは柔らかく微笑み、頭を撫でてくれた。
貴「うん!!」
けど、こんな事を言っても…
トシキはリンクジョーカーに手を伸びしてしまった。
どうしてなのか…何故なのか…
私がもっとしっかりしていれば…
私があの時に1人で行っていれば…
私だけがリバースしていれば…
こんな事には…ならなかったのか…?
やと終わったー!!
次からは本編に戻ります!!
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作者名:なつとび | 作成日時:2013年10月14日 18時