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「翔、おはよう！」
櫻「おはよう。体調は？」
「上野A、完全復活しました！」
櫻「それならよかった」
次の日、朝起きたら昨日倒れたのが嘘みたいに体調が良かった。
寝ぐせもついてなかったし笑
「じゃあ帰りますか」
櫻「そうだな」
私たちは長野県をあとにして、自分たちの住む街、東京へ帰った。
櫻「…ん、ふぁ…」
「ふふっ」
櫻「…俺寝てた？笑」
「うん笑」
私が車を運転している間、翔はずっと寝ていて、起きたのは高速道路を降りてからだった。
「Twitterで昨日来てた人が櫻井翔いたってツイートしてたし、ニュースもやったみたいだから…」
櫻「うわ、メンバーからめっちゃLINE来てる」
「やっぱり。後輩からも来てるんじゃない？」
櫻「兄貴会グルも盛り上がってる笑」
「慕われてるねぇ〜」
櫻「"もし今度兄貴に向かってブーイングするやついたら俺がそいつらぶっ飛ばしに行きます"」
「…上田くん？」
櫻「うん」
「…らしいね笑」
話はKAT-TUN上田竜也の真っ直ぐすぎる兄貴愛へと移っていった。
窓から見える空は、眩しすぎる夏の陽差しで街を歩く人を照らしている。
毎日のように続くそれに、うんざりしてる人も多いだろう。
でも私は知っている。
その光は、毎日に隠れている魅力を照らしてくれるものでもあるのだと。
そして、その光で私たちはいくらでも輝き、空高く飛ぶことができる。
昨日の翔のように。
だからこそ、夏はみんな開放的でキラキラしているのかもしれない。
それぞれの魅力が照らし出されるから。
確かに夏は大変だ。
暑いし日焼けするし、建物の中は冷房が寒いし、アイスとかスイカとか美味しいものが多くて太るし。
だけど…。
理由を聞かれても "なんとなく" としか言えない。
でも、きっと何かを好きになるのに理由はいらないんだ。
やっぱり私は夏が好きだ。
To be continued.
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作者名：なつらい | 作成日時：2018年8月5日 17時
