私たちの空 2 (ページ23)

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翔が疲れてるだろうからと余裕をもって2日分取っておいたホテルが、思わぬ形で役に立ってしまった。

言われてみれば最近、寝不足気味だったかもしれない。

朝早くから夜遅くまで仕事で、家帰ってきてからは"嵐ノート"を書いていたからなぁ…。

"嵐ノート"は、私がマネージャーになる前からやっていた。

ドラマの好きなセリフをメモしたり、雑誌の切り抜きをしたり。

マネージャーになってからはもっと内容の濃いものになっていった。

少しでも嵐の役に立ちたい。

その一心で、目の前にあることに全力を尽くしてきた。

私は割と体が丈夫なほうだったから、睡眠とか気にしなくても大丈夫だと過信していた。

今日だって倒れるまで体調が悪いとは思わなかった。

体調不良で倒れるという概念すら無かった。

今日倒れてわかったのは、私だけの問題じゃないということ。

私が倒れると、周りの人に迷惑がかかってしまう。

だから、これからは気をつけていかなきゃいけない。

でも、私は自己管理が苦手みたいだ。

感情押し殺して耐えきれなくなったり、気づかないうちに無理して倒れたり。

そして、それを直すにはかなり時間がかかりそうだ。

だから、せめてみんなのことは見ておかなければ。

自分のことに気づけない分、周りのことに気づけるようになりたい。

このほうが私に合ってる。

それでもいいよね？

もし何かあったら、私の代わりに気づいてくれるんでしょ？

そう心の中で呟いた。

自分の部屋に着いた私は、入るなりベッドにダイブした。

さっきの部屋とは明らかに狭い笑

そして散らかっている笑

「ふー。私にはこれで十分だわ」

翔の部屋は思ってたより綺麗で、そこそこ整理整頓されていた(失礼)

本当に昨日1泊したのかな…笑

仰向けになりながらぼーっと考えていたが、私は1つ重大なことに気づいてしまった。

あのベッド、昨日翔が寝たやつで、今日も使うんじゃー。

私はプチパニックになった。

まずいんじゃね？！

起きたときめっちゃ汗かいてた…。

…。

よし、お風呂入って寝て忘れよう。

私は心を落ち着かせるために、お風呂に入る準備をし始めた。