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***
予想通り、結局Aが
起きてくることはなく。
気付けば、リビングで眠りについていた。
.
侑李「ふわぁ…」
.
手探りで携帯を手に取り時計をみると
夜中の1時を回ったところ。
今日はいつもより寝ている気がする…
.
くぁーと大きなあくびをして
カーテンの向こう側を見る。
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外は……雨。
幸いにも、部屋の窓は全部閉めていたし
水が家の中に入ってくることはないだろう…
.
僕はもう一度寝転び、
おでこをソファに擦り付けようとする…
.
カチャリ…
侑李「え…」
.
玄関の方から鍵がかかる音がした。
母さん、もう帰ってきたのかな…
.
侑李「いない…?」
.
玄関へと向かうが、そこには誰もおらず。
当然だけど、母さんの靴もない。
じゃあ、さっきの音はいったい…
.
ふと、左端を見る。
そこには、いつも置かれていた
Aの靴もなくて…
.
侑李「…っ、まさか……」
.
嫌な予感がする……
.
僕は急いで階段を駆け上が立り、
Aの部屋にノックをする。
…返事はない。
.
侑李「……っ。」
.
もう一度、ノックをする。
頼むから……
出てきてよ。
.
侑李「入るよ…」
.
ゴクリと唾をのみ込んで、ドアを開ける。
中にあったのは、丁寧に畳まれた敷き布団と
ブランケットだけ。
部屋は…もぬけの殻だった。
.
侑李「…っ!」
.
心臓が跳ねた。
もう一度、玄関に向かうと、
やっぱり、Aの靴はなくて…
.
雨の中、こんな時間に
一人でどこに行ったんだよ…!
.
ぷるぷると拳が震える。
こんな時に、母さんがいない、
大人がいない中、
子どもの僕はどうしたらいいのか。
.
こういう時、大貴なら…
大貴ならきっと…
.
侑李「…っ、もう…!」
.
考えている時間が惜しい。
僕は頭をぐしゃぐしゃと掻いて
携帯と傘を持ち、雨の中、Aの後を追った。
***
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ただのおたく(プロフ) - めちゃくちゃ感動して、最後の方号泣でした...。知念さんの愛し方というか、好きの伝え方とか、不器用で...でも誰にも負けないぐらいの優しさが込められてて切なすぎました。こんな素敵な作品に出会えて良かったです。私にとってとても大切な作品になりました。 (5月22日 23時) (レス) @page50 id: 78e45d5fd1 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - kaka4570aさん» このお話の知念さん、本当に一途でしたもんね。まりもも書いていて切ないと思ってしまいました 笑 そう言ってくださり、とても嬉しいです。新婚生活、想像しただけでにやけてしまいます 笑 応援ありがとうございます(*^^*) (2019年8月12日 18時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
kaka4570a(プロフ) - 知念さんの一途さに知らぬ間に久し振りに占ツクを読んでて泣きました、思ってる事を中々言えない知念さんへ切なさ感じたりドレス姿を一番に見せた主人公ちゃんにも感動しました、新婚生活など見てみたいなぁなんて思ってしまいました(汗)これからも応援してます! (2019年8月8日 1時) (レス) id: 372fe47b6f (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 知念菜々さん» ありがとうございます!このお話の知念くん、めっちゃ一途でしたもんね。知念くんver.ですか……今のところ予定はありませんが、検討しておきます! (2019年7月8日 23時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 侑涼‐あゆり-さん» ありがとうございます! 前作も今回も読んでくださりありがとうございます(*^▽^*)結婚式のシーンはまりもの理想なので、喜んでもらえて嬉しいです 笑 学生生活頑張ってきます! (2019年7月8日 23時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2019年6月18日 21時