夏ときみの声と (Daiki＆Yuri) 2

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“やっぱりお前は俺に似てるよ”









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4年前。









初めてこの人に会ったとき、

この人から言われた言葉だった。









とても、とても不愉快な言葉だった……









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「早織と……俺と本当の母さんは

幼馴染だったんだ。」









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この人と会うのは二度目だった。









最後に会ったのは四年前、

家でママが首を吊ったとき。









二度と会うことはないと思っていたのに……









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二度目の再会。

けれど、初めましてのような…









赤の他人の話を聞くような錯覚に苛まれながら

この人の話に頬杖をついた。









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「だけど、Aの母さんは

Aを産んですぐ亡くなって…









そのせいで俺は仕事が手につかなくなって

借金までしてしまってな。









そんな俺を見ていた早織は

自分がAを育てると言ってくれたんだよ。









俺は早織の言葉にずっと甘えてしまって…

けれど、これからは…!」









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俯いて、手首を何度もこするこの人は…

一体何のつもりなのだろう…?









この所作を見て同情なんてできない。









仕事に手をつかなくなったとか借金とか、

それならまだ同情できる。









だけど……









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「…っ、だからなに…っ?」









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迷うことなく、この人に視線を向ける。

睨みつけるようにして、この人に視線を向けた。









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