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***
昨日は文化祭だったので次の日は学校が休みだった。
だけど、昨日のことで
部屋から出る気になれず、もうお昼過ぎ。
ベッドの上で膝を抱えたままの体制ままだった。
.
色々と考えないといけないことがあり過ぎる。
ママのことやお父さんのこと。
もちろん祖母のことも…
全部考えないといけないのに、
何から考えたらいいのか分からなくて、
ぐっと顔を埋めていると、コンコンとノックがした。
.
侑李「A、そろそろ出てきて?」
.
昨日からずっと心配をかけている
侑李に申し訳ないことは分かってるけど、
今は誰とも会いたくなくて、
ずっと部屋に篭もりっぱなしだった。
.
侑李「……母さん、本当のこと知ってたと思うんだ。」
.
長い沈黙のあと、ドア越しに聞こえてきたか細い声。
その声に、ふ、と頭を上げる。
.
侑李「知っていながら引き取ったと思うんだ。
……そんな大事なことを黙っていた母さんを
Aは恨んでる?」
.
「……ううん。」
.
聞こえるか分からないほどの小さな声だけど
今度は返事をした。
.
「そんなことは絶対ない…」
.
おばさんが黙ってたのは愛情だと思ってるし、
それより、声が出なくなった私を引き取ってくれて
本当の家族のように接してくれて
おばさんには恨むどころか、“感謝”しかない。
.
侑李「良かった…」
.
ほっ、と侑李の安堵が聞こえた気がした。
それより、私が一番恨んでいるのは…
許せないのは……
.
侑李「僕は聞きたいこと聞けたし……大貴。
Aを部屋から出していいよ。」
「えっ…」
.
侑李から出てきた彼の名前に肩がピクリと動く。
そのあと、んー、と聞こえてきた
少しくぐもった大貴の声。
うそ…
大貴がいるの…?
.
大貴「入りまーす。」
「えっ、ちょ……」
.
待って!
その声が届く前に、部屋の扉が開いた。
.
「だ、いき……」
.
突然の大貴の登場に、目は見開き
口も中途半端に開いてしまって情けない…
でもどうして大貴がここに……
.
大貴「行くぞ。」
***
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まりも(プロフ) - 菜子さん» 読んでくださり、ありがとうございます。このお話が菜子さんの心に残ったようで…そう言ってくださってとても嬉しいです。伊野ちゃんメイン残ってお話、、検討しておきます 笑これからもどうぞよろしくお願いします。 (2019年1月19日 20時) (
レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
菜子(プロフ) - まりもさんの作品をはじめて読ませて頂きました。読んでいて本当に心が温まるし、作品を作ったことのない私はいつか、まりもさんのように読んでいて気持ちが和むような作品を作りたいと思えました。これからも楽しみにしています！！伊野尾くんメインの作品お願いします (2019年1月13日 19時) (レス) id: f717513e5e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - きんぐとるさん» ありがとうございます(o^^o)声が出ないという設定はどう書けばいいかとずっと考えていたので嬉しいです！ありがとうございます！笑いつ再開するかまだ分かっていませんが、書くときはまたお付き合いください。 (2018年6月17日 20時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ひー☆さん» ありがとうございます!書き始めたときから読んでくださっていて光栄です!ありちね担のひー☆さんに満足して頂けて良かったです!ありちねメインのお話、是非検討させていただきます!こちらこそご愛読ありがとうございました! (2018年6月17日 20時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - かよさん» 初めまして!コメントありがとうございます(//∇//)最後まで楽しく読んでもらえてホッとしています笑いつ再開するかまだ分かっていませんが、再開したらまたいらっしゃってください(^^) こちらこそご愛読ありがとうございました! (2018年6月17日 20時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも
| 作成日時：2018年4月4日 23時
